2006.09.01 fri. 夜、大蟻食と一緒にビデオで 『THE 有頂天ホテル』 を見る。 2006.09.02 sat. 昼ごろ、大蟻食と一緒に外出。まず眼鏡屋さんで大蟻食の眼鏡を受け取り、それからROSARIOというメキシコ料理のお店でお昼を食べる。なかなかおいしいけれど、量が少ない。昼食のあと、モンブランでフルーツマウンテンを食べてコーヒーを飲み、買い物をして帰宅。わたしはTVシリーズ『マスターズ・オブ・ホラー』のジョン・ランディス担当エピソード 『ディア・ウーマン』 を見る。鹿女が発情した男を襲うのである。なかなかいける。引き続きジョー・ダンテ担当の 『ゾンビの帰郷』 も見る。イラク戦争の戦死者が大統領選に投票するためにゾンビになって蘇るのである。まったくのコメディで、これもいける。ジョー・ダンテはやっぱりコメディである。夜は大蟻食と一緒になぜかディズニー版の 『南極物語』 を見る。 2006.09.03 sun. 朝、大蟻食と一緒に六本木へ。バージンシネマで 『スーパーマン リターンズ』 を見る。満足。PANTRYで食事をして、帰ろうとしたところでふと下を見たら、地階にTAPEOというスペイン風バールのようなものがあることに気づいてちょっと立ち寄る。メニューはほとんど洋食屋。タパスの種類が少ない。氷まみれのサングリアはまがいもの。帰宅して、『マスターズ・オブ・ホラー』の続き。トビー・フーパー担当の 『ダンス・オブ・ザ・デッド』 を見る。第三次世界大戦後のアメリカでモラルが荒廃しているという話である。なんだかね。さらにジョン・マクノートン担当の 『ヘッケルの死霊』 を見る。原作はクライヴ・バーカー。まあ、クライヴ・バーカーらしいと言えばクライヴ・バーカーらしいけれど。夕食は水餃子。食事のあと、性懲りもなく『マスターズ・オブ・ホラー』をさらに見る。まず大蟻食と一緒にジョン・カーペンターの 『世界の終わり』。 これは傑作。続いてひとりでスチュアート・ゴードンの 『魔女の棲む館』。 つまりスチュアート・ゴードンであった。 2006.09.04 mon. 我ながらアホであるなあ、と感じながら、夜、ビデオで『マスターズ・オブ・ホラー』を見る。まず大蟻食と一緒にラリー・コーエンの 『ハンティング』。 これはいける。続いてドン・コスカレリの 『ムーンフェイス』。 嫌い。大蟻食も途中であきれていなくなった。 2006.09.05 tue. 引き続き、我ながらアホであるなあ、と感じながら、夜、ビデオで『マスターズ・オブ・ホラー』を見る。まず大蟻食と一緒にダリオ・アルジェントの 『愛しのジェニファー』。 それなりに面白いと思う。続いてラッキー・マッキーの 『虫おんな』。 ちょっと悪趣味。 2006.09.07 thu. 夕刻、大蟻食と妻家房へ。夏バテだという大蟻食にサムゲタンをあてがう。帰宅して、大蟻食と一緒にビデオで 『Vフォー・ヴェンデッタ』 を見る。これは非常によろしいと思う。引き続き、同じDVDに同梱されていた『SUPER NATURAL』というTVシリーズの第一話を見る。平和な一家に悪霊が現われて妻が殺され、以来、夫は悪霊を狩るようになり、そういう生活を嫌った次男は家族から離れて大学へ入り、ロースクールへ入るための面接を間近に控えていると、そこへ長男が現われて親父が行方不明になったと告げるので、兄弟で探しに行く、というような内容で、どうやらこの兄弟が父親の跡を追いながら毎回いろいろな悪霊と戦うらしい。なんとなくずさんな長男とまじめな次男という設定がキャラクターにうまく生かされているし、悪霊の攻撃がやたらと物理的なら狩るほうの反撃も徹底して物理的、というあたりが面白い。 2006.09.09 sat. 朝、大蟻食と一緒に六本木へ。バージンシネマで 『X-Men:ファイナル ディシジョン』 を見る。とりあえず面白かったけど、キャラクターの「消費」のしかたがどうも釈然としない。PANTRYで食事をして帰宅。夕食には久しぶりにティット・コー・チュンを作り、肉団子と空芯菜のスープをつけてタイ米を炊く。食べながら大蟻食と一緒にビデオで 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 を見る。けっこう面白い。 2006.09.10 sun. 暑い。PS2のゲーム『BLACK』というのをちょっとやってみる。いわゆるFPSで、正面突破専門の特殊 部隊の隊員になってテロリストのたぐいと戦う、というような内容である。グラフィックはかなりシンプルだが、RPGで教会の鐘楼を一撃で粉砕したりできるので、それはそれで気持ちいい。ただ、操作系に慣れないので前へ進むのが難しい。午後、大蟻食と散歩に出て、ゴディヴァでショコリキサーを食べる。帰宅して、お茶をしながらなぜか 『ガルシアの首』 を見始める。 2006.09.16 sat. だいぶ涼しくなってきた。夜、大蟻食と一緒にLe Bouillonへ。キノコのコースを食べる。 2006.09.17 sun. FPS『BLACK』をEASYモードでとりあえずクリア。とにかく敵が「固い」。一般の敵兵はヘッドショットでひっくり返るけれど、頭以外の場所だと撃たれても撃たれても立ち上がって反撃してくるので、それを見ているうちに、このひとたちの心をいったいなにが動かしているのだろうか、などと余計なことを考え始める。しかもなかには全身をアーマーで固めたショットガン男とか盾兵とかもいて、この連中は固いのを通り越してほとんど化け物のように頑丈になっているので、とにかくもう泣かされた。終盤のステージではそういうのがうんとこさ現われる上に一般兵もミニミ機銃をがんがん撃ってくる。がんがん撃ってくるのを必死になって撃ち返していると、結局はただ撃ち返しているだけなのでだんだん単調になってくる、というのもちょっとつらい。一度クリアしてもう一度同じレベルで始めると弾薬が無制限になっていたのでおもにRPG撃ちまくりで最初からざっと流してみたら、最終ステージまでかなり楽にクリアできた。 お知らせ:小説すばる10月号に短編『革命家』『天使』が掲載されています。 2006.09.21 thu. 夜、大蟻食が見る、というのでビデオで 『ブロークバック・マウンテン』 を見る。 2006.09.22 fri. 夜、ビデオでBBC製作の『ウォーキング with モンスター』を見る。カンブリア紀あたりからペルム紀まで、恐竜の出現に先立つ時代の動物をVFXで紹介する。最初のシリーズ『ウォーキング with ダイナソー 驚異の恐竜王国』やほかのBBCの動物番組と同様、まずナレーターがしゃべりすぎるし、捕食、闘争、生殖、淘汰といった視点がひどく目立ち、野生の掟を好んで単純化しようと試みているのではないかと疑いたくなる。引き続き『ウォーキング with ダイナソー 恐竜時代・太古の海へ』を見る。こちらは『ウォーキング with ダイナソー タイムスリップ!恐竜時代』(未見)の姉妹編で、ナイジェル・マーヴェンというどこかいかがわしい雰囲気の動物学者が登場し、凶暴な怪物を求めて太古の危険な海にもぐっていって鰭に掴まったり、顎を押さえたり、電気棒でつついたりして地元の生き物に迷惑をかける。視覚的にはそれなりにダイナミックな仕上がりになっているものの、科学番組というよりは夕方6時代のニュースでやっているような海辺の危険生物特集といった乗りで、番組のホストがオルドヴィス紀へ出かけていってウミサソリに攻撃されたりすると、カメラクルーが大丈夫かとか言って駆け寄ってくるあたりがすでにいかがわしいが、問題はホスト役のナイジェル・マーヴェンがどことなくモンティパイソンのマイケル・ペリンを思わせる風貌としゃべり方をしていることで、そのせいで次の瞬間にはなにかろくでもないことが起こるのではないかという期待を抱くことになり、そういうつもりで見ているとこれはなかなかのサスペンスであった。もちろんそういうことはまったく起こらなかったけど、いかがわしさは変わらない。真っ二つにされたアーケロンを発見して、もっともらしい顔でモササウルスのしわざだとか言っていたけれど、たぶん、この連中がボートで轢いたのであろう。 2006.09.23 sat. 午後、所用で上町へ。世田谷線の乗るのはけっこう好きだったりする。帰路、東急百貨店東横店で「ナニワうまいもん市」をやっていることに気がついて好奇心から接近を試みるが、とんでもない混雑なのを見てただちに引き上げる。イカ焼きやタコ焼きの屋台に列が出来ていた模様。かわりにDEAN & DELUCAであれやこれやと買い込んで帰宅。大蟻食と一緒に遅めの昼食。食べながらBBC製作の『ワールド・アニマル・カップ スポーツの祭典』を見る。哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類、昆虫などをことごとく人間のサイズに仕切り直して、棒高跳びや幅跳びや水泳などをさせてみるという番組である。スポーツ番組の中継に倣ったのだとすれば会場が一箇所しかないとかタイムがリアルで表示されないとかカメラの位置に嘘が多いとか、不徹底がいろいろと目立つ。全体に雑な感じだし、日本語版のナレーション(いとうせいこうと畑正憲)が面白くない。ついでに『ワールド・アニマル・カップ 氷の祭典』も見る。こちらはさまざまな動物が人間の選手と並んでウィンター・スポーツをするという趣向になっていて、こちらのほうがまだいくらかまとまりがよい。最後に哺乳類が人間を押しのけて優勝して、哺乳類代表ということでシロクマが表彰台に立っていたけれど、あの連中は勝利にはまったく貢献していなかったのではあるまいか。で、このばかばかしいBBC動物番組系から抜け出すために、さらに 『セレニティ』 を見る。これはなかなかの拾い物。 2006.09.24 sun. 外は見事に晴れているのに大蟻食とわたしは部屋にこもって葉巻を吸いながらYouTubeでネコの動画を眺めている。山ほどあるのにも感心したが、これはやはりほとんどポルノであろう。実際ネコポルノとはっきりタイトルでうたっているのもあって、見てみたらネコがお腹を出して長く伸びていた。FPSの『BLACK』はNORMALモードでもクリア。ユーザープロファイルを見るとEASYモード、NORMALモード合計で発射した弾丸の数が76,748、殺害した敵の数が9,489、そのうちの1,217がヘッドショットだった、ということになっている。大虐殺である。せっかくだから、ということでHARDモードにも手を出してみたが、回復アイテムなし、というのはつらいので、たぶん途中で投げ出すと思う。夜、食事をしながら大蟻食と一緒に 『ナポラ』 を見る。これもなかなかの拾い物だが、あまり気持ちのいいものではない。 2006.09.29 fri. ビデオで 『イーオン・フラックス』 を見る。さらに 『ピンクパンサー』 も見る。 2006.09.30 sat. 朝、大蟻食と一緒に六本木へ。バージンシネマで 『レディ・イン・ザ・ウォーター』 も見る。シャマランの映画を見て初めて泣いたような気がする。夕刻、大蟻食と一緒に渋谷へ。Gauche氏と合流して焼鳥屋へ。非常に満足する。満腹したあと、Le Connaisseurへ移動。葉巻を吸いながらいろいろと話す。 |