スーパーマン リターンズ
- Aloysius' Rating: 7/10
2006年 オーストラリア・アメリカ 154分
監督:ブライアン・シンガー
出演:ケヴィン・スペイシー、ブランドン・ラウス、ケイト・ボスワース、フランク・ランジェラ、ジェームズ・マースデン、エヴァ・マリー・セイント
故郷クリプトンを探しに行ったスーパーマンが五年ぶりに地球へ戻ってくると、ロイス・レインは母親となって編集長の甥と同棲状態にあり、レックス・ルーサーはどうやらスーパーマンが証人として出廷しなかったために釈放されて新たな悪事をたくらんでいる。
78年版と同じオープニングに思わずじんわりとしてしまった。スーパーマン役のブランドン・ラウスは目元がどことなくクライブ・オーウェンに似ていて、なんとなく鈍重な雰囲気がある。そして意味はないと知りながらもクリストファー・リーヴと比べると、明朗さとウィットが感じられない。自分自身の超越性に起因する揺るぎのない冷笑のようなものが感じられない。つまり、ちょっと単調でちょっと暗いということになるのであろう。とはいえ昨今、正義と真実とアメリカン・ウェイがいささか影を背負っているような状況では、これはどうしようもないのかもしれない。そうした点を置くと映画はきわめて満足度の高い仕上がりで、78年版よりもテンポは速く、ユーモアもほどよく、目配りもよい。デイリープラネットを飛び立ったスーパーマンが瞬時に音速を越えるといったような描写など、こまかいけれど感じ入るところが多いのである。ケヴィン・スペイシーはレックス・ルーサーをうれしそうにやっていた。序盤、スーパーマンが活動を再開してまたしてもロイス・レインを危機から救うと、口から出る台詞が78年版とまったく同じ、というところも気が利いている。
<Superman>
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スーパーマン
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