2004.02.01 sun. 所用でちょっと渋谷へ出て、家へ帰ろうと思って東横線の渋谷駅の改札を抜け、そこでふと電車運行案内を見上げたら電車の行き先がことごとく「元町・中華街」になっていたので違和感を覚える。往路では気がつかなかっただけなのだけど、すでに桜木町の駅はなくなっていて、みなとみらい線との直通運転が始まっていたのだ。なるほど、顔を真っ青に塗りたくった電車が東横線の線路を走っているが、あんなものは見たことがない。 夜は東急フードショーでやっと見つけたキッパーの缶詰めを開けて、タマネギを刻んで、ソーセージを茹でて、ビールでいただく。食事のあと、わたしは一人でロジャー・、ムーア主演の金鉱パニック映画 『ゴールド』 を見始めたわけだけど、これはたぶん、久しぶりに主題歌が聞きたかったのだと思う。 2004.02.04 wed. 眠い。 2004.02.05 thu. 夜、大蟻食と一緒に 『大地』 を見る。1930年製作のソ連映画で、まだサイレントである。ウクライナの大地で農業の集団化が進み、富農が撲滅されていた。いやはや。見終わったあと、なんとなく酒盛りをしながら 『黙示録の四騎士』 を見始めて、結局最後まで見てしまう。1921年製作、ルドルフ・ヴァレンティノ主演のあれ、である。実を言うと、これが初めて。大蟻食は大昔にアテネ・フランセで見たことがあるという。 2004.02.07 sat. 寒い。寒いので夜はマカロニ・グラタンを食べようという話になって東急ストアへ買い物にいったらカリフラワーが売り切れだったのである。カリフラワーの入っていないマカロニ・グラタンというのはどこか紛い物のように思えてならなかったのでメニューをおでんに変更し、大蟻食と一緒におでんを食べながらフリッツ・ラングの 『暗黒街の弾痕』 を鑑賞する。 2004.02.08 sun. 我が家の年寄りの掃除機が最後の息を吸い込んだ後でとうとう力尽きて死んでしまう。フィルターくらいなら自作できても、モーターはどうにもならないので、夕刻、大蟻食と一緒にまずクレープ屋に立ち寄って、カスタード・バナナ・チョコ・生クリームという注文するだけでも息切れしそうなものを注文して(だから大蟻食が注文した)、大蟻食のほうにはさらにシナモンのトッピングをしてもらって、それを食べながら歩いていって、食べ終わった頃にヤマダ電機に到着する。いろいろ見比べた結果、東芝のエアロサイクロンクリーナーというのを購入し(わたしは立ち型が好きなのである)、さっそく持ち帰って試してみると実に若々しい音がした。夕食はスパゲッティ2種(トマトとチーズ、ペペロンチーニ)と野菜スープ。 お知らせです: 『亭主の繰り言』のメニューに本の紹介コーナーとして「本棚の一角」を追加しました。これにあわせて「ご挨拶」「亭主の日々」「亭主の本」のレイアウトを変更し、余計なフレームを廃止したほか、「亭主の日々」にはリンク集を追加しました。これらの作業の結果としてサイト内のファイル名とリンクがいくらか変更されています。ご了承ください。 2004.02.13 fri. 大蟻食が見る、というので並んで 『炎628』 を鑑賞する。改めて見ると、ドイツ軍というのが復活祭の頃にイタリアに出没するドイツ人の観光客のようなのである。引き続き、 『プルート・ナッシュ』 を見物する。なんというのか、いい加減な代物である。 2004.02.14 sat. 昼過ぎ、大蟻食と一緒に渋谷へ出て、ようやく 『タイムライン』 を見る。話はともかく、戦闘場面は悪くない(でもデビッド・シューリスがひとりで悪役、というのは気の毒であろう)。見終わったあと、ゴンゾの家へ。ゴンゾを撫でてから帰宅して、大蟻食と一緒に 『アイ・スパイ』 を見る。大蟻食はエディ・マーフィーが好きなのである。 2004.02.15 sun. ばたばたとしているうちに陽が暮れてしまう。 2004.02.16 mon. 夜、テレビの前に腰を下ろして 『英雄』、 『S.W.A.T.』、 『デス・フロント』 と続けざまに見る。疲れた。ちなみに『デス・フロント』は第一次大戦中の西部戦線の塹壕を舞台にした怪談(イギリス軍の小部隊が遺棄されたドイツ軍の塹壕を占拠してみると)で、これはありそうでなかったネタではあるまいか、という気がする(わたし自身は同種のネタを見たことがない)。 2004.02.19 thu. 午後、一人で試写会へ。押井守の新作 『イノセンス』 を見る。 2004.02.21 sat. 暖かい。GWの陽気だという。そこで大蟻食と一緒にぶらぶらと駒沢公園へ。梅林は五分咲きくらいだろうか。風が強い。公園をうろうろして、売店で肉まんを買って、ベンチに腰かけてそれを平らげ、またぶらぶらと帰宅する。 2004.02.22 sun. ばたばたとしているうちに陽が暮れてしまう、というのは先週と同じだ。 2004.02.24 tue. 午前中、大蟻食と一緒に多摩川台公園へ。古墳のまわりをぐるぐるとまわっているとお昼になったので、メゾンカイザーで昼食にする。サンドイッチとキッシュ。夕刻、大蟻食と一緒に中野方面へ。劇場MOMOで『サナエミ』を見る。大下さなえさんと伊津野重美さんの二人による朗読が演劇的な空間(装置、照明、音響、衣装、演技、背景映像)の中でおこなわれていた。その効果は劇的で、一人ではないというところに一種の呼吸が現われていて、いわゆる朗読という枠を踏み越えていたように思う。新しい表現の誕生を予感させる野心的な試みである。二人に称賛と声援を送りたい。 2004.02.28 sat. 朝、大蟻食と一緒に渋谷へ出て、 『マスター・アンド・コマンダー』 を見る。 渋東シネタワーの一回目。大宣伝していたので警戒して早めにいったけど、心配する必要はなかったみたい(もちろん劇場にとって、よいことではなかろうが)。 原作シリーズについてのコメント:2003/1/15 あと、お知らせです。発売中の「小説すばる」3月号に短編「アニシカ王」が掲載されています。『異国伝』のために最初に書いた作品ですが、本にする段階で収録からもれたものです。 |