2004.01.01 thu.
NHK教育で「UMOJA」というアフリカン・ミュージカルをやっていたので、それを年が明けたあたりから見始めて、「なかなかすごいね」などと言いながらとうとう最後まで見て、そのあとで日本テレビで「ブラックワイドショー」とかいう脱力系の冗談番組を見て、見終わったところで寝てしまう。目覚めたらすでに10時を過ぎていた。わたしの実家に電話して、大蟻食の実家に電話して、またちょっと寝て、起きて、お雑煮を食べる。わたしが実家からもらってきた鯛の形の蒲鉾は大蟻食がなぜかひどく喜んで、まるで本物を扱うように丁寧に包丁で三枚に下ろした。午後は年賀状を前にだらだらと過ごし、夕食を食べながら 『オペラハット』 を鑑賞する。その後でスピルバーグ製作の例の『テイクン』の第一話というのを見たけれど、これだけではまだなんとも正体が知れないのであった。

あと、お知らせです。大蟻食の日記が更新されています。


2004.01.02 fri.
またしてもゆっくりと起きて、お雑煮を食べて、あれやこれやを済ませた後で散歩に出る。早くも「スイーツ・フォレスト」が開いていたので近寄ってみると、スフレ屋にはまたしても列ができていた。お茶をして、それから大蟻食は一人で買い物へ。わたしは家へ戻って『テイクン』の第二話、第三話を続けて見る。クロフォード大佐のほとんど無意味な悪役ぶりはいいとしても、プロットの腰の弱さと全体的なリアリティの乏しさは気になるところ。結局アホな話になるのなら、最初からアホに徹した『ダークスカイ』の方が面白かったと思うのである。このあともまだ見るのだろうか? 
大蟻食が帰ってきたのでワインを抜いて、ハムやサラダで冷たい夕食にする。食べながら1954年製作の 『アッチラ』 という映画を見たけれど、これはいまいちなのであった。imdbで調べたところ、2001年に同じタイトルで、つまりアッチラを主人公にしたTVミニシリーズが作られているようだけど、出来はどうだったのであろうか。
2004.01.03 sat.
普通に起きて焼きリンゴとヨーグルトで朝食。その後は大急ぎで家を出て浜離宮へ。諏訪流放鷹術の実演を見学する(大蟻食は猛禽類が好きなのである)。昨年は吹雪かれて散々に凍えることになったけど、今年は穏やかな陽気で気持ちがよい。陽射しは少々まぶしいくらい。観衆は2000人ほど。ハヤブサが電通ビルから時速300キロで降下する有様を見て、それから浜離宮を一周する。カモメがたむろしているのを遠くに見て、お団子を食べてから徒歩で銀座方面へ。ビヤホール「ライオン」七丁目店で黒ビールを頼んでお昼を食べて、伊東屋を見て、例のでっかいAppleのお店を見物して、帰宅する。夕食は担々麺。食べながらNHKニューイヤー・オペラコンサートを見物し、食事のあとはお茶をいれて、久々に 『13ウォリアーズ』 を見物する(大蟻食もわたしもこの映画が好きなのである)。見物してばかりの一日であった。
2004.01.04 sun.
夕刻、大蟻食と一緒にゴンゾの家へ。待っていると香琳(姪、二歳)と香琳のパパとママもやってきたので、みんなで新年の挨拶をして、それから香琳の歌や踊りを見物する。
2004.01.05 mon.
なぜか 『燃えよドラゴン』 を見始める。
2004.01.09 fri.
夕刻、大蟻食と一緒に初台へ。オペラシティのコンサートホールで『フリン伝習録』を見る。山下洋輔氏のニューイヤーコンサートの場を使って筒井康隆氏によるミュージカル台本をコンサート形式で上演するというもので、歌手もオーケストラも指揮も演奏も乗りがよくて質が高い。そして筒井康隆氏は舞台袖で朗読を担当し、本職のオペラ歌手に混じって歌も歌い、ラップもするのである。ある種、見物がてんこ盛りという舞台だったことになるが、それにもかかわらず、ある種、フラストレーションが残ったのはミュージカルとして上演されるべき演目がコンサートという形式によって拘束を受けていたせいかもしれない。ということで、舞台化を望む。
コンサートホールのクロークで北野勇作氏を発見したので、さっそく家へ引きずり込んで、相手の迷惑も考えずに 『サウスパーク 劇場版』 を見せてしまう。
2004.01.10 sat.
大蟻食と一緒に学校へ。わたしは研究室から本を回収して帰宅。夕食はわたしの担当だったので、わたしがハンバーグと呼んでいる物体を食べながらフリッツ・ラングの 『死刑執行人もまた死す』 を見る。
2004.01.11 sun.
目覚めたら昼を過ぎていた。で、北野勇作さんと言えばやっぱりカメ、ということで、「映画のこと」に 『大怪獣ガメラ』『ガメラ対バルゴン』 『ガメラ対ギャオス』 を追加した。
2004.01.14 wed.
大蟻食が見るというので久々にフリッツ・ラングの 『M』 を見る。やっぱりすごい。ついでにドゥシャン・マカヴィエフの 『マニフェスト』 も見る。なぜこれを誉めるのか?
2004.01.17 sat.
日本ファンタジーノベル大賞の受賞者十数人で集まって新宿某所で新年会。
2004.01.18 sun.
目覚めたら昼を過ぎていた、というのは一週間前と同じだ。ところで今年のNHK大河ドラマ『新撰組』は昨年の『宮本武蔵』に比べるとだいぶ良いのではないだろうか。脚本に思考の痕跡が見えるだけでも随分と心地よく感じられるのである。
2004.01.20 tue.
大蟻食が風邪でダウン。夕食はわたしが作ることになり、まず冷蔵庫にパンとハムがあったので、それをタマネギ、ピーマンと炒めてミガスにして、あとはエビとニラのいり卵。食べながらセシル・B・デミルの 『十字軍』 を見て、ついでに 『ムーンフリート』 を見て寝てしまう。
2004.01.21 wed.
入れ替わりににわたしがダウンする。
2004.01.24 sat.
日中、大蟻食は学校へ。夜は手巻き寿司にして、並んで一緒に食べながら1925年製作のサイレント、パートカラー版 『ベン・ハー』 を見る。白状すると初めてである。いや、なかなかに凄かった。
2004.01.25 sun.
目覚めたら昼を過ぎていた、というパターンが日曜日に定着しつつあるようだ。なんとかしなければならないと思う。
2004.01.28 wed.
夜、大蟻食と一緒に 『西部戦線異状なし』 のオリジナル完全版というのを見て、映画の中でビールを飲んでいたからなのか、見終わったあとはビールを買ってきて酒盛りになる。
2004.01.30 fri.
夜、大蟻食と一緒にLe Bouillonへ。ジビエのコースをお願いする。絶品のオニオンスープに続いてヤマバトの胸肉とかモツとかがけっこうなボリュームで登場して、たいそうな満腹状態で帰宅する。
2004.01.31 sat.
天気がよくて気持ちいいので、大蟻食と一緒に散歩に出る。無印の前のフォルクスワーゲンのバンで開業しているお茶屋さん(まだ名前を覚えていない)でお茶をして、それから東を目指して進んでスイーツフォレストの前を通ったら長い行列ができていた。入場制限をしていたのであろう。北に折れて大井町線の踏み切りを越え、東横線の踏み切りも越え、うろうろしてからちょうど三時にモンブランへ。ここも混んでいた。クロワッサンとワインを頼み、それでお昼とおやつを兼用して、買い物をして帰宅する。
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