マニフェスト
- Aloysius' Rating: 4/10
1988年 アメリカ・ユーゴスラビア 96分
監督・脚本:ドゥシャン・マカヴィエフ
出演:カミーラ・ショベリ、ガブリエル・アンウォー、エリック・ストルツ


1921年、中部ヨーロッパ某所の小さな町。地主の娘スベトラーナが帰郷する。同じ汽車で警視総監とその配下の警官たちが身分を隠して到着する。実は陛下がお忍びで町を訪問することになっていた。町の広場では革命家の教師ルディが逮捕され、精神病院に隔離される。郵便局長のクリストファーはスベトラーナの寝室の窓を見つめ、そのスベトラーナは執事のエミールと肉体関係にあったが、清算することを望んでいるように見えなくもない。とはいえスベトラーナは淫蕩であり、押し倒されればしてしまうし、必要ならば自分から押し倒すこともするし、その上に革命家ルディの愛人でもあり、本人もまた革命家で、陛下の暗殺をたくらんでいた。一方、警視総監閣下の色惚けぶりもたいしたもので、町の広場でアイスクリーム売りの少女をたぶらかし、金で釣って押し倒そうと試みるが、16歳の少女の方が実は上手で、警視総監は来合わせた女教師によって捕縛され、陛下の面前に引っ立てられる。警視総監は喋りすぎる女教師を精神病院にぶち込むが、その女教師にホースで水を浴びせて陛下もご満悦なのであった。さて、計画では陛下は精神病院でルディに撃ち殺されるはずであったが、そのルディは矯正装置として与えられた巨大なネズミ車の虜となっていて、苦労して持ち込んだ銃を使おうともしない。そうしていると地主館でパーティが始まり、陛下もまたそこに現われるのでスベトラーナは自ら銃を手に入れて暗殺計画を果たそうとする。だがスベトラーナの前には色惚けの執事エミールが出現し、スベトラーナを押し倒そうと襲いかかる。争っているうちにエミールは頭を打って亡き者となり、その死体をまたいで進んで陛下は臣民に挨拶を送り、警視総監はスベトラーナの母とよい仲になり、スベトラーナに募る思いを告白したクリストファーはさっそく仕事を押しつけられてエミールの死体を運んでいく。思いつきはともかくとしても、独りよがりが多くて下手が目立つ。素人映画と言うべきであろう。

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