2002.11.01 fri.
なんとか起き出して、昼から歯医者へ(予約してあったので)。帰宅して、家の中でうろうろしているうちに夕方になったので、大蟻食と一緒に早めの夕食へ。ブラームス(洋食屋)でオムライスを食べる。お茶をして、ビデオ屋に寄ってから買い物をして、お茶を買ってから帰宅して、買ってきたばかりのお茶をいれて大蟻食と一緒に 「突入せよ!『あさま山荘』事件」 を見る。見終わった後、大蟻食は仕事場へ。わたしはそのままテレビの前に残って久しぶりに 「遊星からの物体X」 を見る。ビデオ屋へいったのはこれを借りるのが目的であった。

2002.11.02 sat.
大蟻食は午後から一人で上野へ。上野文化会館で「パルジファル」を見物するためである。ワグナーにあまり関心のないわたしは大蟻食を見送ってから渋谷へ出て、渋谷東急で 「プロフェシー」 を見物する。初日の2回目で2割弱の入り。で、ついでに 「スズメバチ」 も見る。こちらも2割弱。ついでに見るのにちょうどいい映画であった。帰宅して待っていると大蟻食が上機嫌で帰ってきたので、一緒に妻家房へ。おなかが空いていたのでチャプチェ、パチジミ、コプチャンチョンゴル(おじやオプション付き)、キムチ盛り合わせを注文し、出てくる端から平らげていくとさらにサービスでてんこ盛りのサラダが付いてきて、食べ終わる頃には二人で四人前ぐらいを平らげたのではないかという気分になっていた(結局、わたしはおじやをちょっと残した)。とても苦しい状態で家に戻り、一休みをしてすぐに復活。

2002.11.03 sun.
遅く起きたので手早く朝食を済ませて大蟻食と一緒に二子玉川へ。そこからタクシーに乗り込んで成城学園へ。駅の南口側でタクシーを降りて歩き始めたら、まず小田急線の駅の様子が変わっている。上るべき階段が消えていて、券売機も改札口も地上に移っていたのである。線路が地下に移動したらしい。駅舎を抜けて北口へ出て学校を目指すと、周りの町並みも少し変わっている。家が消えて駐車場が増えている、ということは、世代は変わってけれど代謝は低い、ということではあるまいか。学校も変わっていた。七号館などという知らない物が出現しているし、馬場だった場所は駐車場になっている。入り口で案内書をもらって、まず文芸同好会の展示にお邪魔する。 DASACON6 の折に関係者の方からご招待をいただいていたのである。ちょうど昼時だったので受付で焼きうどんを食べているひとがいて、なるほど学祭であるなあ、と感心する。会場にぐるりと並べられた机の上には少々過激ではないかと思えるテキストが展示されていた。壁に沿って置かれた衝立のひとつには「ニーベルングの指輪」のオールタイム、オールスターキャスト、わたしの勝手でしょ、みたいなものをこちゃこちゃと書き込んだものが貼ってあって、それを見た大蟻食が熱くなる(こういうのが好きなのである)。で、受付にあったあの焼きうどんがどこへ消えてしまったのか、彼女はあれをちゃんと最後まで食べることができたのか、いささか気になったものの、機関誌をたくさんもらって次にミステリークラブの展示会場へ。驚いたことに誰もいない。誰もいなかったけれど大蟻食とわたしはここで 美羽ちゃん(三歳) と美羽ちゃんの両親と待ち合わせをしていたので、誰もいないからといって出て行ってしまうわけにはいかなかったのである。間もなく美羽ちゃんと美羽ちゃんの両親がやってきて、教室を見回して「誰もいない」と言って驚いている。驚いていると現役の部長さんがやってきたので挨拶をして、機関誌をもらってもうひとつの展示会場(ダーツと射的をやっていた)を見物してから美羽ちゃん、美羽ちゃんの両親、大蟻食とわたしで駅前の暖中へ。美羽ちゃんがラーメンを食べたいと言ったからである。美羽ちゃんが食べたかったのがどのラーメンなのか、海老は入っているべきなのか、塩味なのか醤油味なのか。狡猾を極めた父親の誘導をはねのけながら、あくまでも主張を貫く有様はなかなかに感動的なのであった。わたしが三歳だった頃は、こんなにおのれがなかったような気がする。食事の後、お茶をして近況などを報告しあって、美羽ちゃんがくたびれてきたのでお開きに。途中、二子玉川の高島屋で大蟻食の化粧水を買って帰宅する。

2002.11.04 mon.
またしても遅く起きたので手早く身支度を済ませてMACOU'S BAGLE CAFEで朝食兼昼食。モンブランに寄ってケーキを買って、それを大蟻食の仕事場に仕掛けておいたら午後2時頃、本物の"高野史緒"が引っかかった。察するにフランボワーズの香りに引き寄せられたのであろう。夕食はみんなで Le Bouillonへ。鴨の生ハムが絶品であった。高野さんを駅まで送ってから帰宅する。

で、突然ですが、ここでお知らせです。大蟻食の新作長編「天使」が今月中旬(11/15)、 文藝春秋 から発売されます。第一次大戦を背景にした超能力エスピオナージュという珍しい内容で、亭主が言うのもあれですが、超能力の「描写」はちょっと例のない水準になっています。

2002.11.05 tue.
大蟻食は新潟へ。わたしは代々木方面で打ち合わせをした後、話題のアニメ 「TAMALA 2010」 を見物する。残念ながらわたしの趣味とはあわないみたい。見終わった後、ゴンゾの家へ。ゴンゾがなんだか甘えん坊になっている。香琳(姪、三歳)が最近愛想をふりまくようになったというので、もしかしたらそのせいかもしれない。しかも香琳がゴンゾを威嚇することもあるらしい。香琳とゴンゾがわたしの実家で縄張りを争っているという説もある。香琳とはしばらく会っていないので、どうしても伝聞情報が多くなる。

2002.11.06 wed.
大蟻食は大蟻食のお母さんと温泉へ。わたしは歯医者へ(また予約してあったので)。その後で美容院へ。カットして、色を入れてもらう。夜は一人でテレビの前に座って 「KT」「殺し屋1」 を見物する。見終わってから篠房六郎短編集「家政婦が黙殺」(BIBLOS)を読む。ありもの(お嬢様がサドで貧しい同級生がマゾの女学生ポルノ)のパロディだと言ってしまえばそれきりだが、パロディとしてでっち上げる時の角度の入れ方が少々変わっているのでこれは買い。いや、ばかばかしいと言ってしまえばそれきりだけど。

2002.11.07 thu.
知らないうちにモンブランのレーズンサンドのシーズンが始まっていた(寒いシーズンしかやっていない)。そこで4つほど買い求めて家へ戻って待っていると、夕方、大蟻食が温泉から帰ってきた。駅まで迎えに出て一緒に帰宅し、お茶をいれて早速レーズンサンドを食べてみる。モンブランのレーズンサンドは大蟻食もわたしも初めてなのである。上品でおいしいと思う。この上品なところがちょっと、と大蟻食は文句を言う。姿勢を正して食べないと、ぼろぼろとこぼれてくるところがちょっと困る。

2002.11.08 fri.
午前中、大蟻食に連れられて東横線の反町駅へ。 「サカタのタネ」 の「ガーデンセンター横浜」を目指して歩き始めたら、手持ちの地図がわかりにくくて迷子になり、地元のひとに道を教えてもらって辿り着く。大蟻食の鉢植えの植え替えをするために土や腐葉土や川砂などを選び、お店のひとに発送をお願いして帰宅。わたしは歯医者へ(予約してあったので)。歯医者から戻って待っていると、わたしの両親がやってくる。みんなでお茶。

2002.11.09 sat.
大蟻食は朝から学校へ。わたしは家に残ってメンデス・ピント「東洋遍歴記」(東洋文庫)を読み終える。16世紀ポルトガルの冒険商人メンデス・ピントの回想録で、1537年から1558年まで、21年間にわたってマレー、ビルマ、中国、沖縄、日本などを遍歴した体験がつづられている。その間に何度なく難破した上に何度となく海賊に襲われて都合13回捕虜となり、諸般の事情で16回も売られたということになっているが、解説によると、そうしたことの回数も含めてかなりのホラや誇張が入っているらしい。なにしろ開巻3ページ目でもうフランスの海賊に襲われているし、その5ページ先ではイスラム教徒と交戦している。そこからさらに6ページほど先ではトルコのガレー船と遭遇し、
トルコ人は私たちの意図を察しあるいは感付くと、大きな叫び声をあげ、「使徒信経」を1回唱えるほどの間もなく全船帆を揚げて、四色に染め分けた帆と無数の絹の旗をはためかせてこちらの船跡を追ってきた。
で、負けて捕虜になって、トルコ人の町へ連行されて引き回され、
家に引っ込んでいる女までが、また少年や子供たちが、キリストの御名を侮辱し軽蔑するために窓から小便の入った壺を盛んに投げつけた。
といった具合になる。なお、この世界の西側ではキリスト教徒とイスラム教徒が互いに海賊行為を働いていて、殺しあったり拷問しあったりして飽くことを知らない。東へ移動していくと中国やタイやビルマの人々、さらに日本人も加わって、やっぱり互いに戦争をしかけたり略奪を働いたり殺しあったり拷問しあったりしているのである。まあ、たしかにそのようなものであろう。で、そういうことなので語り手はとにかくあちらこちらで「我が罪ゆえに」辛酸をなめることになる。たぶん、ふつうだったら生きてない。人間が危険なら自然も危険なので船はすぐに難破するし、難破すれば裸で洋上に放り出されて海藻をしゃぶりながら生き長らえる。苦労して陸を見つけて一文なしになって上陸すれば怪しいということで逮捕され、そして当然のことながら監獄の環境は劣悪で、たしか中国(明)では仲間がシラミに食われて死んでしまう。ちなみにその中国では北京がタタールによって包囲されつつあって、メンデス・ピントによると
これには27人の王が加わっていると言われ、彼らはおよそ180万人の部下を擁しているとのことで、うち60万人が騎兵で、彼らは糧食と全物資を積んだ8万頭の犀とともに
やって来た、らしい。60万もの騎兵がいたら馬のいばりで国が沈もうし、そうでなくとも8万頭の犀は嘘である(でも、どうして犀なんだろう?)。なんだかエドモンド・ハミルトンのスペースオペラみたい、という感じだが、とはいえ、日本への鉄砲伝来(1543)、フランシスコ・ザビエルの布教活動(1549)、ザビエルの死(1552)などを至近距離で目撃したような記述があって興味深い。とはいえ、この聖なる神父ザビエルも登場してくるとほとんど無敵で、なんだかまるでレンズマン。東洋の奇習に関する数々の嘘八百、無教養を恥じともしない乱雑な記述もまた魅力でもある(読み通すのはつらいけど)。夕方、大蟻食と渋谷で落ち合って渋東シネタワーの1階にある洋風居酒屋へ。気取っているだけでおいしくない。素早く食事を済ませてから 「トリプルX」 を見物する。いいかげんさは「東洋遍歴記」とほぼ互角。帰宅して、小腹が減ったということでドミノピザにスパイシーデラックスのMサイズを注文し、二人で半分ずつ食べて寝てしまう。

2002.11.10 sun.
朝食は焼きりんごとヨーグルト。昼食はサラダとソーセージ。午後から大蟻食は植木の植え替え。わたしは横でそれを見物。夕方、買い物に出る。夕食はグラーシュとサラダ。食べながら、なぜか 「101匹わんちゃん」 を鑑賞する。

2002.11.11 mon.
大蟻食はバイオリンのレッスンからまっすぐ学校へ。月曜日は帰宅が遅い。わたしは一人で夕食を済ませてから 「エンド・オブ・オール・ウォーズ」 というたいそうなタイトルの映画を見る(原題もほとんど一緒)。見終わった頃、大蟻食が帰ってくる時間になったので駅まで出迎えに。一緒に帰宅してワインを抜いて、おしゃべりをしながら結局一本空けてしまう。

2002.11.12 tue.
大蟻食は植木の植え替えの続き。これまでムクドリだと思っていた鳥は、どうやらヒヨドリだった模様。大蟻食がいるせいで水盤で水浴びができなくて、苛々しながら飛び回っていたらしい。

2002.11.13 wed.
朝いちばんで歯医者へ(予約してあったので)。これでおしまい。
夜、大蟻食と一緒に自由が丘武蔵野館(名画座でなくなってしまってからは、これが初めて)へ。 「トリック 劇場版」 を見物する。大蟻食は自由が丘武蔵野館の真下にあるエグザス(オーナーが一緒らしい)の会員なので入場料金が500円なのであった。

2002.11.14 thu.
陽が落ちてから大蟻食と一緒に靴屋さんへ。大蟻食の荒天用のブーツを探すためである。気に入った形はあってもサイズがなくて、結局買わずに店を出る。それからなんとなくなりゆきでアンナ・ミラーズへ。わたしは初めて。大蟻食は学生の頃に一度来たことがあるらしい。味はともかく実直な感じで、しかもやたらとボリュームがある。もしかしたら要領がわからなくて、注文し過ぎてしまったのかもしれない。とにもかくにも満腹して帰宅。

2002.11.16 sat.
左手の薬指の先で傷を覆っていたかさぶた、というか千切れかけた指先の残骸がはがれて落ちて、下からピンク色の皮膚が現われた。触るとまだ痛がゆい。

2002.11.17 sun.
大蟻食と一緒にほぼ終日ごろごろと過ごす。なんだか知らないけど疲れたみたいで、夫婦でアザラシ状態である。大蟻食が宮崎駿の「泥まみれの虎」を開いて「おおっ」とか喜んでいる横で、わたしはスティーブン・アンブローズ「バンド・オブ・ブラザーズ」(上ノ畑淳一訳、並木書房)を読み終える。同名のテレビ・シリーズの原作で、体験談の集結として単純ながらよく出来ている。前線の歩兵の心情に寄せた記述が興味深いし、当時のアメリカ軍の制度上の特徴がいろいろと確認できて面白い(やっぱり軍政面はだめだったんだね、とか)。

2002.11.18 mon.
大蟻食は学校へ。わたしは夕方、ゴンゾの家へ。ゴンゾは相変わらずの甘えんぼモード。巨大なリンゴを山ほどもらって帰宅する。簡単に夕食を済ませてからお茶を入れて、久しぶりに 「戦場の小さな天使たち」 を鑑賞する。内容とはまるで関係のない下心丸見えの邦題がついているけれど(戦場ではなくて銃後の話だし、出てくるのは悪ガキばかりで天使には見えない)、やっぱりこの映画は傑作である。

2002.11.19 tue.
夜、甥(勇斗,6歳)と姪(葉月,3歳)がお母さん(大蟻食の妹さん)と一緒に泊まりにやってくる。お母さんも子供たちもすばらしく元気がいい。勇斗に「クラッシュ・バンディクー3」をやらせてみたら、見ている前でステージをどんどんクリアしてしまう。やはり今時のこどもは筋がよろしい。夕食はみんなでスパゲッティ。食後はモンブランのシュークリーム。

2002.11.20 wed.
勇斗は朝から公文をやっている。お母さんにチェックしてもらってから、わたしと一緒にマクドナルドへ買い出しに。子供たちが、一度でいいから朝マックしてみたい、と言うからである。たしかにふつうに生活していたら、朝マックするチャンスはないのかもしれない(ちなみに大蟻食とわたしはたまにしている)。袋を抱えて帰る途中、勇斗からディズニーシーに2回行ったことを自慢される(大蟻食もわたしもまだ行ったことがない)。朝食の後、葉月はレゴ。勇斗はまた「クラッシュ・バンディクー3」。しばらくしたら飽きたと言ってきたので「トゥームレイダー・クロニクル」に切り替える。けっこう夢中になってやり始めた。とはいえ、このゲームのコントローラー操作は小さな子の手に余る模様。それに6歳の男の子が凶暴な30女を操っているというのはちょっと不気味。お昼はピザ。午後の早い時間に子供たちはお母さんと一緒に山梨へ。11/20は県民の日で、学校がお休みだったのである。

2002.11.21 thu.
翻訳家の岡崎淳子さんから「パンツァータクティク」(Panzertaktik, ヴォルフガング・シュナイダー著、岡崎淳子訳、大日本絵画、 bk1 |  amazon )を頂戴する。第二次大戦中におけるドイツ軍戦車部隊の戦術レベルでの運用解説書なのである。もう今から、冬中かけてゆっくり読むつもりになっている。

2002.11.22 fri.
朝、起きてから大蟻食と一緒に渋谷へ。ようやく 「ロード・トゥ・パーディション」 を鑑賞する。渋東シネタワーの最終日の一回目、がらがらであった。まるで佐藤亜紀の小説みたい、というのが大蟻食とわたしの一致した見解。映画の後、西武デパートで大蟻食の買い物を済ませて、それからロゴスキーでお昼ご飯。噂に聞いていたランチメニューというのを初めて見て、ウズベク風辛口麺というのを注文してみる。コンソメ・ベースのスープを唐辛子と胡椒で辛口にした中に太目のヌードルが入っていて、具沢山のスープという感じ。なかなかにおいしい。これにピロシキがついてくるので、オプションでペリメニーを注文し、全部食べたらけっこうおなかがいっぱいになる。自由が丘に戻って買い物を済ませて、家へ戻ってきたら小谷真理さんの新刊「ハリー・ポッターをばっちり読み解く7つの鍵」(平凡社、 bk1 |  amazon )が届いていた(小谷さん、ありがとう)。なんと小学生向けの内容で、話には聞いていたものの、低年齢向けの文章に苦労の跡がよく見える。いや、こりゃ小谷さんが泣くわけだ。しかもこの手の本としては珍しいことに巻末には索引までついている。立派な仕事ぶりでした。

で、お知らせです。大蟻食の生活と意見が方針を変えて更新されました。

2002.11.24 sun.
大蟻食が風邪気味。わたしは終日机に向かっていた。

2002.11.25 mon.
大蟻食は学校を休む。わたしは机に向かっている。夜、お茶を入れて大蟻食と一緒に「バンド・オブ・ブラザーズ」第3部と第4部を見る。
[Band of Brothers Part3:Carentan,Part4:Replacements]
第3部はDデイ直後の村落攻撃。相変わらず戦闘シーンはよくできている。第4部は早くもマーケット・ガーデン作戦である。オリジナルの状況をかなり簡略した脚本となっているが、それらしい場面をよく拾い上げている。ドイツ軍の車両は足りないところを順列組み合わせで工夫しているという感じがして、少々苦しい。

2002.11.26 tue.
大蟻食は会議と面接があるので学校へ。風邪はだいぶいいみたい。わたしは机に向かっている(もう飽きてきたぞ)。大蟻食が帰ってきた時にはもう陽が落ちていたので、食事はふらんす亭ということにする。帰宅して、お茶を入れて大蟻食と一緒に「バンド・オブ・ブラザーズ」第5部と第6部を見る。
[Band of Brothers Part5:Crossroads,Part6:Bastogne]
第5部は回想形式によるマーケット・ガーデン作戦の続き。戦争シーンはほぼ原作のまま。過酷な戦闘場面とパリの休暇の場面との対比は見ていて辛くなる。第6部はもうアルデンヌ。真冬のベルギーで冬季装備なしでひたすらに頑張るという話である。兵隊さんたちが疲れてきていて、話も相当に陰気になっている。

2002.11.27 wed.
午前中、大蟻食はバイオリンのお稽古へ。戻ってきたところでお昼を食べて、午後はわたしが新宿方面へ。帰りに中村屋のカリーパンというのを初めて買ってみる。食べてみたらうまかったので、今度はピロシキを試してみようと考えている。

2002.11.29 fri.
大蟻食はまだ風邪が抜けない模様。わたしもなんだか調子がおかしい。とにかく空気が乾ききっているので、わたしの部屋へも急遽、加湿器を置くことにする(すでにある一台は大蟻食の仕事場で稼動中)。早速電気屋さんへ行ってみたら、アメリカのKAZ社というメーカーの加湿器があって、これがとても好ましい形をしていて気に入った。小さくて余計な物が何もなくて、水を入れるタンクと栓しかない。必要な機構は円筒形をした栓の中に全部収まっているのである。しかも3480円と安い。使っているけれど、調子もいいみたい。大蟻食の実家から野菜がいろいろと届いたので、まず今晩は白菜と肉団子の煮込み。とてもおいしい。明日の晩はポトフである。

2002.11.30 sat.
大蟻食はどうも調子が戻らない模様。それでも面接があるということで学校には出かける。わたしは家に残って一人で 「ザ・ワン」 を見る。見ているうちに早稲田大学ミステリクラブ1982年製作の8ミリ映画「青春No.1」を思い出した。飯野文彦氏主演の青春アクション映画である。走りの場面ではジェット・リーよりも飯野さんの方が勝っていたかもしれないね。夜は大蟻食と一緒にポトフを食べながら 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大作戦」 を見物する。
 < 亭主の日々 >