カーズ2
- Aloysius' Rating: 8/10
2011年 アメリカ 113分
監督:ジョン・ラセター
出演:ラリー・ザ・ケーブル・ガイ、オーウェン・ウィルソン、ボニー・ハント、マイケル・ケイン、トニー・シャルーブ、グイド・クアローニ、ジョン・タートゥーロ、トーマス・クレッチマン、フランコ・ネロ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ブルース・キャンベル
謎の油田採掘基地で秘密諜報員が敵と戦っているころ、新たに開発された代替燃料の普及を目指してワールド・グランプリが開催されることになり、ライトニング・マックィーンはメーターをピットクルーに加えて参戦するが、メーターはスパイ合戦に巻き込まれ、そのメーターのせいで初戦を逃したライトニング・マックィーンはメーターを罵り、一人さびしく帰国しようとしていたメーターはふたたびスパイ合戦に巻き込まれてパリへ移動し、陰謀の手がかりを求める英国諜報員とともにイタリアへ移動し、潜入工作員となって敵地へもぐり、大乱闘の末に脱出し、英国諜報員ともどもに捕えられてロンドンへ送られ、ライトニング・マックィーンに迫る危機を知って脱出するとグランプリの真っ最中に飛び込んでいく。ルート66のひなびた風情がつねに背景にあった一作目から大胆に離れて日本、フランス、イタリア、イギリスとあわただしく舞台を変えながらメーターを事実上の主役にすえて事実上のスパイ映画をやっていて、悪役の車がどれも古いせいか、微妙に70年代風のテイストがあり、そこへ007そこのけの秘密兵器がてんこもりで登場し、悪の組織の悪い教授(ツェンダップのマイクロカー?)はもちろん片眼鏡をかけているし、カジノでは車がばくちをしているし、その奥では悪党たちが秘密集会を開いているのである。イギリスのスパイがマイケル・ケインだったり、アメリカのスパイがブルース・キャンベルだったり、イタリアのF1カーがジョン・タトゥーロだったり、見るからに高貴な感じの女王陛下がヴァネッサ・レッドグレーヴだったり、イタリアのおじさんがフランコ・ネロだったり、その奥さんがやっぱりヴァネッサ・レッドグレーヴだったりと、声の出演も楽しい上に、背景となった各地のディテールがすばらしく、例によって作り込みがとんでもないことになっているので一度見たくらいではとてもではないが全部を把握することは難しい。スピード感のある演出と出し惜しみのないアイデアで二時間近い上映時間はまたたく間に過ぎていく。一作目もすばらしかったが、こちらのほうが好きかもしれない。
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