ハリー・ポッターと謎のプリンス
- Aloysius' Rating: 　5/10
2009年　 イギリス/アメリカ　154分
監督：デヴィッド・イェーツ
出演：ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジム・ブロードベント、ヘレナ・ボナム＝カーター、ロビー・コルトレーン、ワーウィック・デイヴィス、マイケル・ガンボン、アラン・リックマン、デヴィッド・シューリス、トム・フェルトン

ハリー・ポッターが地下鉄の駅でナンパをしようとしていると、そこへダンブルドアが出現してハリー・ポッターをホラス・スラグホーンに引き合わせる。ホラス・スラグホーンはダンブルドアの要請でホグワーツの魔法薬の教師となり、ハリー・ポッターはその教室で混血王子とサインの入った教科書を発見する。ダンブルドアはヴォルデモートとなる前のトム・リドルに関するホラス・スラグホーンの記憶をハリー・ポッターの前に示し、記憶が改竄されていることを伝え、真相の究明を命じるので、ハリー・ポッターはホラス・スラグホーンの周辺に出没し、一方ロン・ウィーズリーはクィディッチでヒーローとなって恋人を作り、ハーマイオニーにはそれが面白くない。そしてハリー・ポッターはロン・ウィーズリーの妹ジニーを見つめ、ヴォルデモートの指名を受けたマルフォイは怪しい画策と思しき行為に耽り、スネイプ先生は例によって本心を隠し、ロン・ウィーズリーとハーマイオニーのあいだの誤解が解けてハリー・ポッターがジニーに接近した頃、ハリー・ポッターはホラス・スラグホーンから記憶を引き出してヴォルデモートの秘密を明かし、すでにそれと察していたダンブルドアはハリー・ポッターを怪しい場所に誘い込み、二人が戻ってきたところへマルフォイが現れ、スネイプ先生もそこに現れ、ダンブルドアは転落する。2時間半もかけている割に内容と言える内容がない。原作自体がおそろしく場当たり的に構成されているのであろうが、映画化の段階でそれをなんとかしようとは誰も考えなかったのか。ホグワーツはいよいよ何がなんだかわからない場所になり、ダニエル・ラドクリフは著しく劣化し、ルパート・グリントは粗大ゴミを予感させるような図体になり、エマ・ワトソンはどうやらほかの仕事のことを考えている。レイフ・ファインズは登場しないし、デヴィッド・シューリスの登場場面はわずかしかない。眠かった、というのが正直な感想である。
<Harry Potter>
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