2005.06.02 thu.
午後から雨。お昼はまたしても「クルン・サイアム」へ。夜、大蟻食が見る、というので 『80デイズ』 を見る。引き続き、なぜか 『ジーザス・クライスト・スーパースター』 を見始める。実は大蟻食もわたしもまだ見ていなかったのである。見ていなかった、ということにはそれなりの理由があったのだ、ということに見ているあいだに気がついた。途中かなり退屈したが、それでもいちおう最後まで見る。
2005.06.03 fri.
夜、大蟻食と一緒にビデオで 『シティ・オブ・ゴッド』 を見る。劇場で見たときの印象は変わらない。筆力を感じる作品だと思う。引き続き、ひとりで 『デスパイザー』 とかいうのを見る。着想は面白いけれど、作り手の想像力が追いついていない。
2005.06.04 sat.
午後から大蟻食と一緒にゴンゾの家へ。香琳(3歳半)と香琳のパパが来ていて、香琳が場をさらっているのでゴンゾはちょっといじけている。エンジェルトランペットの鉢をもらい、「メゾン・カイザー」でいろいろとパンを買って帰宅する。帰宅途中、夕立に遭遇する。夜は「メゾン・カイザー」のパンとその他適当なもの。なんとなくビデオ棚をあさっていたら出てきたので、食事をしながら 『ブルー・マックス』 を見る。久しぶり。見終わって、そうしたらBS2で 『パーフェクト・ストーム』 をやっていることに気がついて、おうおう、などと言いながらそのまま最後まで見てしまう。
2005.06.05 sun.
晴れ。お昼は「クルン・サイアム」へ。帰宅して葉巻。夕食はおなかが空かない、ということでスペイン風のパンスープ。食事のあと、お茶をいれてビデオで 『モンスター』 を見る。
2005.06.09 thu.
夕食は「クルン・サイアム」へ。
2005.06.10 fri.
梅雨入り、だというが、雨を降らせているのは梅雨前線ではなくて台風四号である。ともあれ、終日雨。夕食は「妻家房」へ。久々にマッコリを飲んで帰宅。大蟻食がどうしても見る、というので、ビデオで 『ファイアー・アンド・ソード』 を見る。十七世紀ウクライナのどんちゃん騒ぎを描いたポーランド映画である。
2005.06.11 sat.
曇り。夕刻に弱い雨。南東の方角に虹を見る(写真左)。夜九時過ぎ、南西の方角に低く広がった雲が地上の光を受けて白く輝くのを見る(写真右)。夕食はセロリを使った担々麺。食べながら、なぜかディズニーの 『美女と野獣』 を見始める。やはり傑作であろう。引き続き、なぜかディズニーの 『ピノキオ』 を見る。大蟻食はキツネとネコのコンビが好きなのである。 虹 雲

2005.06.12 sun.
午後、大蟻食と一緒に渋谷へ。それぞれ本を買う。自由が丘へ戻って「モンブラン」でフルーツマウンテンを食べる。帰宅して葉巻。
2005.06.14 tue.
夜、大蟻食と一緒にビデオで 『ディープ・ブルー』 を見る。
2005.06.15 wed.
終日、雨。夜、大蟻食と一緒にビデオで 『バッファロー・ソルジャーズ』 を見る。笑える。
お知らせです。「小説すばる」七月号に短編『死者』が掲載されています。
ここにももう一つお知らせがあります--> 現象2004

2005.06.17 fri.
エドウィン・トーマス『ドーバーの伏兵』(早川文庫NV)を読み終える。十九世紀初頭の英国海軍を舞台にしたシリーズの一作目で、珍しいことに一人称で書かれていて、語り手である主人公マーティン・ジェラルド海尉はハンサムだけど海軍軍人としての適性がなく、斬り込みになれば逡巡するし、軍艦に乗れば低い天井で頭を打つし、酒に弱くて女性にも弱い。やや斜めに構えたテクストはどことなくオークショットを思わせ、なんとなくはみ出しているという点ではアラン・リューリーやフォックスに似ていなくもないけれど、根本的に向上心を欠いていて、隙さえあれば海軍から逃げ出そうと考えているあたりがこれまでのこの系統の作品の主人公とは根本的に異なっている。で、このマーティン・ジェラルド海尉がトラファルガーの海戦に際して不品行を示したので、左遷されてドーバー海峡の密輸業者を取り締まるカッターに乗り組むことになり、ところが登場したところですでに二日酔いの状態で、しかも直後に殺人の嫌疑を受けてぶちこまれ、その疑いを晴らすために右往左往することになるので、だからいっこうに船が登場しない。話がほとんど陸で進行する、というあたりも珍しかろうと思うのである。もちろん途中では警備任務で出港するし、海峡の霧のなかでフランスのフリゲート艦に遭遇してカッター対フリゲートの戦闘になる、というこれはこれで珍しい場面も登場する。陸と海のバランスはフォレスターの『勇者の帰還』に近いかもしれないが、ここではそれを一作目で確信に基づいてやっていて、その勇気というか、あまのじゃくぶりというのか、そこをどう見るかはともかくとしても、とにかく小説として面白かった。状況や経過の説明にやや乱雑さを感じないでもなかったが、登場人物はどれもおおむね魅力的で(瞬間芸でウェリントンが登場する)、ユーモアもほどよく折り込まれていて、だから一種のシットコムとして読むことができるのである。ここのところのジャック・オーブリー( マスター&コマンダー) にしてもトマス・キッドにしても、いまひとつ以上好みにあわなかったこちらとしては、続きが読みたいと思う作品に久々に出会ってちょっと喜んでいる。
トマス・キッド:2002/02/21、 ジャック・オーブリー:2003/01/15
2005.06.18 sat.
曇りのち晴れ。朝、大蟻食と一緒に渋谷へ出て 『バットマン ビギンズ』 を見る。渋谷ピカデリーの一回目で四割ほどの入り。「ロゴスキー」で昼食をして自由が丘へ戻り、「モンブラン」でケーキを買って帰宅。夜、お茶を入れてケーキを食べながらビデオで 『コニー&カーラ』 を見る。拾い物。ついでに、ということで、引き続き、 『アイルランド・ライジング』 も見る。
2005.06.19 sun.
曇り。最近、ゲームがらみでFPSという言葉を目にするようになり、大蟻食もFPSがどうのこうの、ということを言うようになり、アメリカあたりではかなり人気があるらしい、ということを知って、それではひとつ試してみよう、という考えになり、『メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦』を購入する。早い話が一人称視点によるアクション・ゲームなのである。この系統では昔プレイステーション版の『DOOM』をやったことがあるくらいで、『DOOM』に関して言うと、あの陰気で神経症的な展開にはいささか疲れて途中で放り出した、という経緯がある。加えてこのときのインターフェースの単純さが先入観を形成していて、そのせいでFPS全般について『GTA3』以降のゲームと比較するとどうしても格が落ちるような印象があったわけだけど、実際にこの『メダル・オブ・オナー』をプレイしてみると、いや、なかなか、そう単純なものではないことがよくわかった。グラフィックは決して高精度ではないものの、場面はどれもよく演出されているし、雰囲気もあって面白い。最初は何をどうすればいいのかわからなくてとまどったが、慣れてくるとプレイアビリティも高くてよく考慮されている(まだ序盤だからそう思うだけかもしれないが)。で、話がなにしろDデイなので、ほかの兵士と一緒に上陸用舟艇に乗り込んでオマハビーチを目指していくあたりには相当な緊張感があるし、海岸線で釘づけにされたところをじりじり前進していくところもそれらしい。ただ、そのあとに登場する潜入ミッションのたぐいはややリアリティを欠くことになって、潜入するついでに暗号表を盗むとかトラックを爆破するとか、ついでの仕事が増えてくるし、要塞に単独で入り込んで見かける敵は民間人まで皆殺し(ドイツ人はみな勇敢に抵抗する)、というのもちょっとどうかと思うような気がするが、敵の反応、動作などは複雑な作りになっていて、結果としては楽しめる。というわけで気に入ったような次第である。ちなみにしばらく前に購入した『グラン・ツーリスモ4』だけど、達成率が70パーセント近くなっていて、あとは「ル・マン」といった耐久レースばかりが残されているような状態で、この耐久レースというのは性質上、どう計算してもどれもプレイに半日以上かかるので、手を出すのはちょっと控えている。
2005.06.24 fri.
晴れ。暑い。夜、大蟻食と一緒に、自由が丘の駅のそば、唐口屋の隣くらいのビルの二階にある「しむら」という洋食屋さんにいってみる。お店自体は大昔からあるようだけど、大蟻食もわたしもここは初めて。大蟻食はガーリック・チキンのソテーを試し、わたしはオムライスを食べてみる。味は悪くないと思うけど、テレビが点いている店は好きではない。落ち着かないのである。帰宅して、ビデオで 『歌う大捜査線』 というのを見る。はずれ。
2005.06.25 sat.
晴れ。蒸し暑い。ゆっくりと起きて、朝食を食べながら 『ライフ・イズ・コメディ!』 を見る。ピーター・セラーズの伝記映画、というよりもジェフリー・ラッシュによるピーター・セラーズごっこの映画、であろう。懐かしい場面がいっぱい出てきて楽しかった。午後、美容院へ。 『スターウォーズ』 の先行は暑いのでやめ。
2005.06.26 sun.
晴れ。蒸し暑い。昼過ぎ、大蟻食と一緒に「クルン・サイアム」へ。「モンブラン」でケーキを買って帰宅し、夕刻まで眠る。なぜかひどく眠たいのである。夜、ケーキを食べながらNHKスペシャルを見て、テレビ朝日で 『パラサイト』 をやっているのに気がついて、そのままなんとなく見てしまう。

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