2003.10.01 wed.
晴れ。よほど紫外線が強いのか、歩いていると目がひりひりしてくる。先月末に引き続きPS2版「グランド・セフト・オート3」にはまり込んでいて、いろいろと悪事を働いた結果、町はたいそう物騒になってきた。車を走らせているだけで銃弾が頭上を通過していくし、信号待ちでぼんやりと車を停めていたりすると、コロンビア・カルテルな皆さんにいきなり外に引きずり出されて袋にされてしまうのである。同じことはいわゆるマフィアな皆さんもチャイニーズ・マフィアな皆さんもジャマイカな皆さんもやってくれるので、つまり信号が赤でも車は停められない。ちなみにヤクザな皆さんはビートたけしな日本語を喋る。それにしても救急隊員の皆さんの活躍には頭が下がる。現場には銃弾が飛び交っているというのに救急車に乗って飛び込んできて、撃たれて倒れている警官に駆け寄って掛け声をかけながら心臓マッサージを始めたりするのである。警官を撃ったのはわたしだが、救急隊員まで撃ってしまったのは申し訳ないと思っている。
2003.10.02 thu.
晴れ。"Hyper PlayStation"11月号に妙なことが書いてあったので試してみる。つまり「グランド・セフト・オート3」の舞台になっている町には路上を職場にしている女性がたくさんいて、車を停めていると寄ってくるのである。そこまでは気がついていたけれど、クラクションを鳴らすと乗り込んでくるということは知らなかった。しかもそのまま路地や公園の木陰に車を乗り入れると車内で何かが始まって、車がゆさゆさと揺れ始めるのである。一回揺れるごとにヒットポイントが1つ回復し、最終的には上限を越えて回復する。ありがたいので使っているけれど、なんとも極道なゲームであるなあ、と感心している。
2003.10.03 fri.
晴れ。腐敗警官の依頼を受けてコロンビア・カルテルの襲撃を撃退し、M16とロケットランチャーを手に入れる。その重武装を利用して初めてFBIを撃退し、初めてヘリコプターを撃墜した。
2003.10.04 sat.
夕刻、大蟻食と待ち合わせをして原宿へ。大下さなえさん、西岡千晶さん共著の詩画集「くらげそっくり」(青林工藝舎)発売記念朗読会へ。お二人にサインしてもらう。深夜、葉巻を吸う。禁煙して以来一年半ぶりの煙だけど、煙草を吸っていた頃に葉巻を吸っても気がつかなかったことに気がついた。香りによる酩酊感が強いのである。それと、やはり煙草とは別物なのであろう。これでまた煙草を吸うようになるのではないか、とちょっと危惧したけれど、そういうことにはならなかった。
2003.10.05 sun.
「サウスパーク」第4シリーズ以降の日本語字幕版DVDがいっこうに発売されないので、業を煮やした大蟻食がどこからともなくマルチ対応のDVDプレイヤーというのを探してきて、これでフランス語字幕版を見るのだと宣言する。で、見始めたけれど、このアニメの英語というのは本当に聞き取れないのである。おまけに読めもしないフランス語の字幕をなぜか読もうとしてしまうので悪い頭が混乱するのである。ワーナーには頑張って日本語字幕版を出してもらいたい。ちなみにフランス語吹き替え版というのは子供たちの声がことごとく野太いおっさん声になっていて感じが実によろしくない。
2003.10.09 thu.
「グランド・セフト・オート3」をとにかくクリアする。手間のかかった立派なゲームである。とはいえ、奪われた恋人を取り戻すためにコロンビア・カルテルに戦いを挑み、火力で圧倒的に優勢な敵に対して死力を尽くし、最後には敵の首領が乗り込んだヘリコプターをロケットランチャーで撃墜する、という最終ミッションは悪い意味で作り込みすぎであろう。全体にミッションがシリアス調で、ここが少々趣味にあわない。たとえば昔の「GTA」の、「俺が兄貴のかみさんとできてるのがばれた。俺がやられる前に兄貴をやれ」といったようなミッションの方が好みだったかもしれない。夕食はおでん。ものは試しだということで、餅入りきんちゃくというのを初めて食べてみる。悪くはないけど。食事をしながら「サウスパーク」第4シーズンの残りを見て、こちらの方もこれでおしまい。連日、夕食のたびに4エピソードも見たりしたからである。続きがないと言って大蟻食が嘆いている。
2003.10.10 fri.
手巻き寿司。
2003.10.11 sat.
自由が丘は女神まつりなのですごい人出。夕刻、大蟻食と渋谷で待ち合わせをして、 「リーグ・オブ・レジェンド」 を見物する。
2003.10.12 sun.
引き続き女神まつりなので人出がすごい。大蟻食と一緒に屋台をまわって飲み食いをする。
2003.10.13 mon.
午後から激しい雨。夕方には晴れて、切れ切れになった雲に沈みかけた太陽の光がまとわりついて陰影を複雑に描き出し、ちょっとした光景が展開する。大蟻食と一緒に夕食の買い物に出て、女神まつりの人込みに飲み込まれて、案の定というのか、誘惑されるままに屋台のものを飲み食いする。だから夕食の買い物はできなかったのである。
2003.10.14 tue.
午後、大蟻食と一緒にゴンゾの家へ。
2003.10.15 wed.
夜、大蟻食と一緒に「文藝賞」の受賞パーティへ。受賞者の一人、羽田圭介氏は十七歳の高校三年生なので、詰め襟の制服を着た若者たちが肩を組んで校歌を歌い、羽田氏を胴上げしていた。前代未聞の光景であった。
2003.10.17 fri.
大蟻食と一緒に日比谷へ出てみゆき座で 「サハラに舞う羽根」 を見る。インド料理を食べて帰宅。
2003.10.18.sat.
夕刻、大蟻食と一緒にイイノホールへ。北田早苗フラメンコスタジオの発表会を見学する。700人収容のホールがほぼ満席であった。
2003.10.25.sat.
大蟻食は学校へ。わたしは午後からゴンゾの家へ。ここのところ、なぜだかひどく気が急いていて、そのせいで本も読めない、映画も見れない、という状態が続いている。では何をしているのかというと唸っているだけなのである。
2003.10.29.wed.
あれほど開けてはいけないと言っておいたにもかかわらず、大蟻食が「トゥームレイダー 美しき逃亡者」のパッケージを開けてしまったので「トゥームレイダー」をすることになる。先月の「グランド・セフト・オート」に続き、大作ゲームが2ケ月連続で発売になるというのはちょっと困る、と言うよりも、ここはやはり自身の抑制の乏しさを呪うべきなのであろう。最初の舞台はパリで、ララ・クロフトは殺人の容疑でフランス官憲に追われているのである。グラフィックが精緻になった反面、これまではジャンプの目安になっていたグリッドが消えてしまったため、どうにも動きづらい。ジョイスティック対応は嬉しいけれど、反面、大きなバックステップができないとか、方向転換が妙に重たいとか、操作上の難点がいくらかあるような気がするのである。
2003.10.31.fri.
夕刻、大蟻食と一緒に日本SF作家クラブ創立40周年記念パーティへ。
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