2002.1.1 tue.

あけましておめでとうございます

遅く起きてお雑煮を食べる。午後から散歩へ。ほとんどの店は閉まっている。エクセルとかいう少々いかがわしいブランド・ショップが開いていたので、これを機会に見学してみる。やはりいかがわしい感じであった。お茶をして、帰宅。で、とうとう大蟻食が我慢できなくなって「メタルギア・ソリッド2」を始めてしまう。区切りがついたところでお茶をいれて、去年のケーキの残りを食べながら 「空中レビュー時代」 を見る。お正月らしい。


2002.1.2 wed.

遅く起きてお雑煮を食べる。大蟻食は引き続き「メタルギア・ソリッド2」。わたしはなんとなく机に向かっている。夕食は大根餅。夜遅くなってからチーズを切って今年初めてのワインを飲む。このジュブリ・シャンベルタンはおおむね当たり。


2002.1.3 thu.

普通に起きてデニッシュで朝食。着替えを済ませて大蟻食と一緒にモンブランへ。ケーキを買って東横線に乗り込んで、東横のれん街でおにぎりだの漬物だのを買って、わたしの実家へ。ゴンゾに挨拶をして、11月に生まれたばかりの姪っ子にも挨拶をして、その姪っ子の父親である弟から実に美しい和菓子をもらう。それから銀座へ。超満員状態の博品館トイパークを上から下まで見物してから4丁目の交差点へ移動し、左へ曲がってソニープラザへ。ここでとうとう大蟻食念願のくたくた犬を手に入れる。茶色。たしかにくたくたとしている。ルディと名付けて家へ連れ帰り、ほかのぬいぐるみどもに紹介を済ませてからまた外出して「J・(どう読むのか知らない)」へ。無印の裏にある店で、やたらとモダンな風情の和食器や和風の家具などを扱っている店で、大蟻食が「お茶ごっこ」とかいうお茶のセットを購入する。続いて紅虎へ。ここも混んでいる。夕食を済ませて帰宅して、お茶ごっこで抹茶を作って和菓子を食べて、大蟻食は「メタルギア・ソリッド2」にとりかかる。


2002.1.6 sun.

大蟻食は「メタルギア・ソリッド2」の最終ボス戦へ。なんだかたいへんそう。わたしの方はあいかわらず机に向かっている。


2002.1.7 mon.

当分やらないと言っていたわたしも、結局「メタルギア・ソリッド2」を始めている。


2002.1.9 wed.

「メタルギア・ソリッド2」終了。やっぱりゲームとしては抜群に面白い。問題は「ファイナル・ファンタジーX」と同様、映画の合間のゲームになってしまっているあたりであろうか。ほかのゲームと作り方へのこだわりが根本的に違うので、だから単純にムービーというわけではないのだけれど、お話の部分がとにかく長い。長い上に陰謀の上に陰謀を重ねて、そのまた上に陰謀を重ねて、何がなんだかもうわからない(というほどでは決してないけど)。で、また悪役を含む主要登場人物に無用の陰影を与えるために、無用とも思えるほどの過去や事情を埋め込んでいて、そのどれもこれもがどうにも辛気臭い。もう少しあっけらかんとしていていいのではないかと思えてならないし、やはりゲームならゲームに徹してほしいという気持ちが残るのである。ちなみにそのゲーム本体も、今回は前作の主役が前半で退いて、後半の主役が少々弱そうな若造になるというあたりは少々気に入らない。しかもそれが全裸で逃げ惑ったりするので、大蟻食ならずとも、たぶんにこの配役はご婦人向けであろうか、などと余計なことを考えたりもするのだが、ゲームをしながら余計なことを考えてしまうので、敵に見つかってしまうのである。いやはや。ただ、そうは言ってもやはりあの作り込みはものすごいと思う。単にグラフィックのみで見ても破格に美しいし(夕陽なんか涙が出た)、兵士たちがただ銃を向けるという一場面で見ても、兵士の銃口がばらばらに揺れ動いているのである。前作ではFAMASのみだった銃器のバリエーションも増えていて、最後には悪役がP90を指でくるくる回したりする(でも、あの銃でロボット兵器を倒すのは無理だと思うぞ)。というわけで、いつものように多少の文句が出てきてしまうけど、とても楽しませてもらいました。なお、ゲーム終了後に画面に表示されたクリアコードをコナミのホームページで入力したら、わたしのランクは「ピッグ」であった。察するにレイション(回復アイテム)を使いすぎたのであろう。もう一回挑戦して、せめて「ジョーズ」くらいになりたいものだと思うのである。


2002.1.11 fri.

わたしの実家へ。ゴンゾに挨拶をした後、弟夫婦の家へ。赤ちゃんに挨拶して、途中でパンを買って帰宅する。夜が更けてからワインを抜いて、買ってきたパンを食べる(トゥルトとかいうゲランドの塩を使ったパン)。メゾン・カイザーというパン屋さんのパンで、とにかくここのは何を食べてもおいしいのである。とりわけわたしが気に入っているのはフランという名のカスタード菓子で、大蟻食の話によれがパリでもこの水準の物はあまりお目にかかれないという。がっちりしたカスタードがタルトの生地に乗っていて、実に豊かな味わいがある。


2002.1.12 sat.

朝食を食べた後、大蟻食と一緒に渋谷へ。 「ヴィドック」 を見物する。当たり。渋谷東急で初日の2回目、入りは5割なかったと思う。2週間で打ち切りだろうか。映画の後、紅虎餃子房へ入って昼食をとり、わたしは所用で新宿へ。夕方、大蟻食と落ち合ってから田園調布へ。メゾン・カイザーの支店が田園調布の駅前にあると、わたしの母から聞いたからである。高輪の店にくらべると商品構成が若干異なっていた。高輪にないサンドイッチが置いてある一方、バゲットの種類が少なく、そしてこれは肝心なところだが、フランがない。それでもデニッシュほか数種類を買い求めて帰宅する。


2002.1.19 sat.

「メタルギア・ソリッド2」の認識票集めを進めている。いわゆる隠し要素というやつである。ただ、どうも集め方を間違えていたようなので、また一からやり直しということになるのかもしれない。というわけで、映画を全然見れないのである。そして映画を見ないと、この日記はどうやらまともに更新されないようなのである(しかも本の方は、最近はトゥキュディデスしか読んでいない。ちなみに「収容所群島」の朗読は進んでいて、第4巻の後半にさしかかっている)
昼から大蟻食と一緒に二子玉川へ。大蟻食の化粧品を買うためであったが、高島屋がセール中で、駅前からすでにたいそうな混雑となっていた。買い物の後、久々にインド料理店MOTIへ。ここも混んでいる。素早く引き上げて買い物を済ませ、夕食はいちおう手巻き寿司というつもりでいたのだが、夜になってもいっこうに腹が減ってこない。インド料理を食べるとこうなることが多いようだ。結局、深夜になってからワインを抜いて、パンを切ってチーズも切って、「ダーマ&グレッグ」を見ながらそれを食べておしまいにする。


2002.1.23 wed.

大蟻食はくたくた犬のルディと一緒に新潟へ。


2002.1.24 thu.

わたしはチョコレート・ペーストとお茶を持ってわたしの実家へ。ゴンゾに挨拶をして夕食を食べて帰宅する。


2002.1.26 sat.

「メタルギア・ソリッド2」で80パーセント以上の認識票を3つのレベルで集めてみたらステルス迷彩がもらえた。つまり敵と遭遇するたびに背後に回って「動くな」とやって、それから敵の前にまわって銃で脅して(すると、お助け、とか、撃たないで、とか、勘弁してくれ、とか、撃てるのか?とか、いろいろ反応する)認識票を巻き上げる、という作業をEASY、NORMAL、HARDの3つのレベルでゲーム全編にわたってやっていたのである。何やってるんだろうね、まったく。夜に入ってから 「メトロポリス」 を見て、ティム・バートンの 「猿の惑星」 をもう一度見て、寝てしまう。ところでこの映画の中で使われていた銃は 「トータル・リコール」 のプロップなのではないだろうか。


2002.1.27 sun.

午前中はお風呂の掃除。昼から紙の山の片づけ。午後は少し机に向かい、夜は9時からNHKスペシャルで「アフリカ21世紀」を見る。対立関係をわかりやすいところで差し出すモダンなジャーナリズムの特徴なのか、それともただ整理が悪いだけなのか、ソマリアで実際に何が起こっているのか今一つよくわからなかったが、とにかく根深いということだけはよくわかった。引き続いて、前から見ようと思っていたのになぜかこれまで見るつもりになれなかった 「日陰のふたり」 をようやく見た。この滑稽なほど深刻な話が今時コメディにならずにいられるとすれば、それもちょっと不思議な話だと思ったりもする。


2002.1.28 mon.

大蟻食とルディが新潟から戻る。大蟻食が富山の鱒寿司を買ってきたので、それで晩ご飯。まるで関係のない話だけれど、わたしの実家では油揚げにおかかと刻んだネギをはさんで焼いて、ショウガ醤油で食べるという習慣がある。これは昨年亡くなった江戸家猫八が昔テレビで紹介していた料理をそのまま真似たもので、だから猫八と呼ばれている。で、先日(1/24)実家に戻った折にこれを新潟県栃尾市産の分厚い油揚げで試したところ、うまかったのである。江戸家猫八には叱られるかもしれないけれど。


2002.1.30 wed.

大蟻食がルディと一緒にまた新潟へ。わたしはここのところ、なぜか不眠症気味で、そのせいで日中の時間をほとんど朦朧として過ごしている。


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