ウォール・ストリート
- Aloysius' Rating:  5/10
2010年 アメリカ 133分
監督:オリヴァー・ストーン
出演:マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、ジョシュ・ブローリン、キャリー・マリガン、イーライ・ウォラック、スーザン・サランドン、フランク・ランジェラ


ゴードン・ゲッコーの若い娘ウィニー・ゲッコーと同棲関係にある若いジェイコブ・ムーアは投資銀行に勤めていたが、その投資銀行の株が空売りで大幅に値を下げて破綻へ進んで社長が地下鉄に向かって身を投げると、身を投げた社長を恩師と仰ぐジェイコブ・ムーアは空売りの背後にライバル投資銀行の大物ブレトン・ジェームズの存在を疑い、ブレトン・ジェームズの投資先に関する悪い噂を流してブレトン・ジェームズに損害を与え、一方ブレトン・ジェームズはジェイコブ・ムーアの行動に気概を認めて手元に引き寄せ、そもそもジェイコブ・ムーアが関心を抱くエネルギー関係の大口投資案件をまかせるが、それはそれとして刑務所からの出所後にある意味卑猥とも言える著作を発表して時の人となったゴードン・ゲッコーはジェイコブ・ムーアを利用して断絶関係にある娘との復縁を果たし、さらにジェイコブ・ムーアの窮地を利用して資金を確保すると国際金融の世界に復活を果たす。2008年のウォール街が舞台ということになっているが、映画の内容は2008年とは無関係で、ゴードン・ゲッコーが登場するという一点を除けばおそらくウォール街とも関係がない。サブプライムローンについての言及はいちおうおこなわれているし、スーザン・サランドン扮するシャイア・ラブーフの母親が不動産バブル状態で登場するが、何が起こっているにせよ、この母親がひとりで踊っているようにしか見えてこない。モダンな金融システムにまるで関心がないのなら、背景は世界恐慌でもかまわなかったのではあるまいか。内容的な問題以前に映画としても冴えがなく、シャボン玉やドミノ倒しのモンタージュにはちょっとまいった。いささか劣化した様子のチャーリー・シーンがパーティのシーンに顔を出して「あのあと」のブルースター航空について説明する。 『Red』 アーネスト・ボーグナインもおじいさんになっていたが、こちらのイーライ・ウォラックもずいぶんとおじいさんになっていた。

<Wall Street>
ウォール街
ウォール・ストリート

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