ブレイブ ワン
- Aloysius' Rating: 　6/10
2007年　 アメリカ・オーストラリア　122分
監督：ニール・ジョーダン
出演：ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、ナヴィーン・アンドリュース、メアリー・スティーンバージェン、ニッキー・カット、ジェーン・アダムス

ニューヨークに住むラジオパーソナリティのエリカ・ベインが婚約者とともに犬を連れて散歩していると三人組の暴漢に襲われ、婚約者は死亡、犬は行方がわからなくなり、エリカ・ベインも重傷を負い、病院に担ぎ込まれて三週間後に意識を取り戻す。警察の事情聴取が始まるが、エリカ・ベインは警察が通り一遍の対応していないという印象を抱き、また犯罪被害者として外界に対する恐怖も抱き、自衛するために非合法でピストルを仕入れるが、そのピストルを携帯して買い物をしている最中に再び事件に遭遇して犯人を射殺、以来、エリカ・ベインはラジオパーソナリティとしての仕事を続けながら夜の街を徘徊し、悪人を見かけると積極的に殺害するようになる。
ジョディー・フォスター版の 『狼よさらば』 だが、小型軽量のＫ９とはいえ、いきなり握ったピストルを格別の苦労もなしに扱う唐突さは 『天使の復讐』 を思い出させる。出てくる犯罪者が全部有色人種で、そこのバランスを取るためか、婚約者も刑事も有色人種、というシステマティックなようにも読み取れる配役に引っかからないでもなかったが、ジョディ・フォスターは今回、顔の筋肉を控えめに使い、非力なところから目に殺意を浮かべているところ、さらに自分の行為に混乱しているところまで、実にたくみに演じている。ニール・ジョーダンの作品とはなぜかどうも相性が悪いのだが、ジョディ・フォスターを眺めていれば特にどうという問題はない。
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