狼よさらば
- Aloysius' Rating:  6/10
1994年  アメリカ 94分
監督:マイケル・ウィナー
出演:チャールズ・ブロンソン、ホープ・ラング、ヴィンセント・ガーディニア、スティーヴン・キーツ、ウィリアム・レッドフィールド


家に押し入ってきたチンピラ二人組に妻を殺害され、娘を植物人間にされた建築家がふとしたことから反撃に動き、以来、ポケットにピストルを隠し持ってチンピラを射殺してまわるようになる。
中学生の頃に劇場で観て、冒頭のニューヨークの俯瞰とそこに重なるハービー・ハンコックの音楽に思わず引き寄せられた。家庭的なインテリという役回りをブロンソンは違和感なくこなしており、マイケル・ウィナーの演出は正攻法でよどみがない。都会の人間の暴力への嫌悪、主人公自身の暴力への反発がまず置かれ(たしか良心的兵役忌避の経歴があり、チンピラを殴り倒すと気分が悪くなって吐いてしまう)、そこから暴力映画に発展するプロセスもきちんと描かれており、ラストの台詞も決まっていて、けっこうよく出来た映画だと思うけど、一連のアホウな続編は見ていない。

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