アビエイター
- Aloysius' Rating: 　7/10
2004年　アメリカ　169分
監督：マーティン・スコセッシ
出演：レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル、、ジョン・Ｃ・ライリー、アレック・ボールドウィン、イアン・ホルム、ウィレム・デフォー、アラン・アルダ、ジュード・ロウ

『地獄の天使』 の撮影にとりかったあたりから始まってキャサリン・ヘップバーンとの交際、TWAの買収、パンナムとの確執、キャサリン・ヘップバーンとの破局、エヴァ・ガードナーとの交際、戦後の上院聴聞委員会を経て巨人機ハーキュリーズの初飛行を成功させるまで。脚本は手際がよく、演出は安定感があり、この著名な奇人の人生における狂騒が全編にわたってよく表れている。レオナルド・ディカプリオはよい仕事をしているし、ときどき本物のハワード・ヒューズのように見えてくるのには感心した。ケイト・ブランシェットはキャサリン・ヘプバーンに似せようといろいろと努力しているが、本物にくらべると軽すぎるし、たぶん太すぎる（それに本物はもっと美人だ）。ケイト・ベッキンセイルのエヴァ・ガードナーは、まあ、ケイト・ベッキンセイルだからいいか、という以上のものではない。それよりもジュード・ロウのエロール・フリンのほうが面白かった。しかし、なによりも感心したのは登場する航空機がいずれも非常に美しく撮られていることで、とりわけXF-11の官能的な描写がすばらしかった。ハーキュリーズの飛行シーンに感動したことは言うまでもない。
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