ウルトラヴァイオレット
- Aloysius' Rating: 3/10
2006年 アメリカ 88分
監督・脚本: カート・ウィマー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、キャメロン・ブライト、ウィリアム・フィクトナー、ニック・チンランド
人工的に作り出されたウィルスに感染して驚異的な運動能力だか再生能力だか、なんだかよくわからないけれど、とにかくそういう能力を獲得したファージと呼ばれる人々がいて、例によって例のごときまるで厚みのない圧制機関がこのファージを撲滅しようとたくらむのでファージのヒロインが戦うというような話である。
監督は
『リベリオン』
のカート・ウィマーで、ヒロインのミラ・ジョヴォヴィッチがガンカタのようなアクションをする、というだけで、映画自体は予算の関係なのか、やる気の問題なのか、それともこれを確信犯でやったのか、よくわからないけれど、かなり寒い。オープニングからするとコミック・テイストなものを目指したようにも受け取れるが、そうだとすればオープニングと映画本体の内容が違っている。各国語で『ウルトラヴァイオレット』のコミック表紙を積み上げるというオープニングのあのままの内容になっていれば、同じようにめちゃくちゃであったとしても、もっと愛すべきめちゃくちゃになっていたはずである。デザインがない。未来都市などの背景はほとんどCGで作成されているが、そのCGもいまどきのものとは思えない単純さで、これに比べたら
『サウンド・オブ・サンダー』
などは超大作に見える。加えて殺陣も往年の香港映画を思わせるような薄さで格別の迫力はない。ということでミラ・ジョヴォヴィッチのおへそくらいしか見るものがない。
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