リロ&スティッチ
- Aloysius' Rating: 7/10
2002年 アメリカ 86分
監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボア
出演:デイヴィー・チェイス、クリストファー・マイケル・サンダース、ティア・カレル、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ 、ケヴィン・マクドナルド、ヴィング・レイムス、ジェイソン・スコット・リー
遺伝子工学の悪用によって人工的に作り出され、破壊のみを本能とし、都市を標的に下水を詰まらせ、標識を逆にして大混乱をもたらす凶暴無比な生物兵器626は銀河連邦の会議で自己の存在に関する弁明の機会を与えられるものの、とてつもなく下品な応答をしたために追放刑に処せられる。ところが626は小型艇を奪って護送船から逃走、戦闘機の追跡を振り切ってハイパードライブに突入し、地球(蚊の保護区とみなされている)に到達、ハワイのカウアイ島に不時着する。そこで銀河連邦は626の発明者ジャンバ・ジュキーバ博士を獄中から解放し、諜報員プリークリーとともに626捕獲の使命を与えてカウアイ島へ送り込む。一方、カウアイ島では少女リロが最近起こった悲劇のために悲しみにふけり、また孤独を感じてもいたため、リロの姉ナニはリロに犬を選ばせ、リロは諸般の事情でその場にいたスティッチを選ぶ。
絵は濃淡が強く、線はやや太めでちょっぴりなまめかしい。キャラクターはどれも善良で魅力的。大筋は孤独な少女と孤独な怪物が出会って家族を構築するところにあるが、話は格別ふくらむわけではなく、むしろこじんまりと収めながら周辺の小さなエピソードをコミカルに積み上げて楽しい作品に仕上げている。まずリロが愛らしくて、いかにも子供のやりそうな動作が実に愛情深く写し取られている。ふてくされてエルビスの口パクをするところとか、自分をいじめた友達を実用ブードゥーでこらしめようとするところとか、表情やしぐさがなんともよいのである。凶暴なスティッチもかわいらしい。造形は不気味だが、妙に自己完結していて、その割に間抜けなところがよいのである。自分の足をぱくっと噛んで、ボールのように丸くなってごろごろ転がるところもなんだかいいし、夜中に冷蔵庫を漁りに現われてドアを後足で閉めていくところもなんだかいい。地球でスティッチが最初に出会うカエルの表情がとても好き。
<Harry Potter>
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