City of God TVシリーズ - Aloysius' Rating: 6/10
2003-2004年 ブラジル 各話30分 TV
監督:フェルナンド・メイレレス、ヘジーナ・カセー、パウロ・モレーリほか
出演:ダーラン・カンナー、ダグラス・シルヴァ
『シティ・オブ・ゴッド』
の姉妹編にあたるTVシリーズ。リオデジャネイロの丘に広がるスラムを舞台に小学生のアセロラとラランジーニャが毎回事件に巻き込まれる。アセロラを演じているのは
『シティ・オブ・ゴッド』
の凶悪な幼児リトル・ダイス(後のリトル・ゼ)を演じたダグラス・シルヴァである。 Season 1:
1. A Coroa do Imperador
アセロラとラランジーニャは学校の郊外学習でポルトガルの宝冠を見学しにいくことになり、その費用6レアル半を持ってくるように教師から言われる。そこでアセロラは母親の勤め先のNGOにたかって費用を捻出するが、路上で襲われて金を奪われ、買ってもらったばかりの定規と色鉛筆を折られてしまう。アセロラの話を聞いたラランジーニャは問題を町のボスに持ち込むように進言し、アセロラが嫌がるのを見ると自分で話をボスに持ち込み、若干の尾ひれをつけて話した結果、隣のスラムのボスとの戦争が始まる。ちなみに隣のスラムは丘の上にあり、アセロラたちのスラムは丘の下にあり、双方のスラムはボスニアと呼ばれる境界線によって阻まれていて、ラランジーニャのおばあちゃんは丘の上に住んでいる。
2. O Cunhado do Care
アセロラの姉が町のボス(前回と違う)に惚れ、ボスのほうでもまんざらでもない、ということでいきなりボスの弟ということになったアセロラが近所の子供たちに権力をふりかざすようになり、その横柄ぶりを観察していたラランジーニャが一線を越えたな、と感じたとき、アセロラの姉と町のボスが不仲になるので生命の危険を感じたアセロラはラランジーニャに頼み込んで姉とボスとの関係を修復しようと奔走する。
2. Dois Pra Brasilia
アセロラにガールフレンドが出来ていて、そのガールフレンドから預かった手紙を大統領に手渡すためにアセロラとラランジーニャは珍しくリオデジャネイロの外へ出て、バスでブラジリアまでやってくる。その道中でアセロラはガールフレンドの祖父について語り、五十年代の貧農の様子が素描され、現在の刑務所のむやみと厳重な面会手続き(面会者に脱衣を命じて裸体を調べる)や面会人の様子が紹介される。ちょっと重たいエピソードである。
3. Tem Que Ser Agora
なにかの事件のせいでスラムの入り口が閉鎖されるという噂が流れ、閉鎖されて家に帰れなくなったらどうしようか、などと悩みながらスラムの若者たちがビーチにあふれていると、ここは俺たちの場所だと主張する金持ちの(白人の)若者たちがブルテリアを連れて現われて喧嘩になる、という状況を背景に、ラランジーニャとアセロラは女の子とすることしか考えていない。
4. Os Ordinarios
ラランジーニャとアセロラは海岸で日系ブラジル人の兄弟と知り合い、その兄弟といとこ関係にある第1シーズン、エピソード4のホアオ・ヴィクトルとも友達になり、この五人で集まって遊ぶようになるものの(凧をあげたりする)、途中、ラランジーニャがゲームボーイを万引きした疑いをかけられ、弁償しなくてはならなくなるので今度は一生懸命お金を稼ぎ、お金を返したあとはあまったお金でパーティをして、充実した夏をすごす。ゲームボーイが300レアルということは、おおむね15,000円くらいか?