フライトプラン
- Aloysius' Rating: 　6/10
2005年　アメリカ　98分
監督：ロベルト・シュヴェンケ
出演：ジョディ・フォスター、ショーン・ビーン、ピーター・サースガード、ケイト・ビーハン、エリカ・クリステンセン

航空機のエンジンの開発に携わっていた女性がベルリンで夫を失い、娘とともにアメリカへ帰るために旅客機に乗り込む。離陸から三時間後、眠りから目覚めた女性は娘の姿がないことに気づき、激しく狼狽しながら客室乗務員に異変を訴え、機長に機内の捜索を要請する。ところが娘は見つからず、娘を見た者もなく、さらに驚いたことに乗客名簿にも名前はない。で、いよいよ母親はいきり立つのである。
エアバスA380を思わせる巨大な航空機のなかで子供が失踪したら、という思いつきがまず先にあり、その理由を考えようとしたけれど、まさか エイリアンのしわざ というわけにもいかないので、まあ、そういうことで、という雰囲気の脚本はかなり苦しい。ただ、ジョディー・フォスターは実にきれいな感じに老けてきていて、その姿だけでも十分に目の保養になっているし、ロベルト・シュヴェンケの演出にはそれなりのスタイルとテンションがあり、オチがどうの、ということを気にしなければ決して悪い映画ではない。ところであの旅客機のエコノミークラスの座席配置だけど、前後がやたらと詰まっている上に３＋５＋３というのは圧迫感かなにかを出すためにわざとやっていたのだろうか。エコノミークラス症候群で乗客がばたばたひっくり返るのではないかと心配になった。
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