ダ・ヴィンチ・コード
- Aloysius' Rating: 5/10
2006年 アメリカ 148分
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、オドレィ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ、アルフレッド・モリナ、ユルゲン・プロフノウ
ルーヴル美術館の館長が殺害され、その現場に残された謎のメッセージを解読するためにハーバード大学のラングドン教授が招かれるが、捜査にあたるファーシュ警部はこのラングドンを犯人であると決めつけ、ラングドンはそこに現われたフランス警察の暗号解読担当者ソフィー・ヌヴーの手助けで窮地を脱すると謎の解読に取りかかる。
ダン・ブラウンの原作は読む予定なし。謎の解読といっても格別の仕掛けがあるわけではないし、謎自体もはなはだしく根拠が怪しくてこじつけ以上のものには見えてこない。イアン・マッケランの狂乱ぶりはそれなりに楽しかったが、映画自体はいささか凡庸であろう。はっきり言ってだるかった。マグダラのマリアが仮にフランスで死んでいたとして、最終的にあの棺に葬られるまでには数百年以上をかけて数度にわたる移動を経験したはずであり、そしてこういうことに絡む噂というのは絶対に口をふさげないものであり、マグダラのマリアへの信仰はそれでなくとも決して弱いものではなかったので、事実としてそのようなことがあったとすれば不心得者が必ずどこからか現われて部分が聖遺物として諸方面にばらまかれることになったはずである。そうだとすればカトリック教会はむしろそれを率先して認めて、たぶん商売にしていたのであろう、と考えるので、こういう単細胞な話をまじでやられても説得力は認められない。歴史が自然に備えている振幅を舐めてはいけないということである。
<Robert Langdon>
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天使と悪魔
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