Be Cool/ビー・クール
- Aloysius' Rating: 5/10
2005年 アメリカ 120分
監督:F・ゲーリー・グレイ
出演:ジョン・トラヴォルタ、ユマ・サーマン、セドリック・ザ・エンターテイナー、ヴィンス・ヴォーン、ダニー・デヴィート、ハーヴェイ・カイテル、ザ・ロック、ジェイムズ・ウッズ
『ゲット・ショーティ』
の続編。元取り立て屋の映画プロデューサー、チリ・パーマーの目の前で友人のレコード会社の社長トミー・アセンズが射殺される。そこでチリ・パーマーはトミー・アセンズに代わって新人女性歌手リンダ・ムーンの売り出しに乗り出し、悪徳プロモーターから歌手を奪い、ギャングスタな一味を率いる音楽プロデューサーの追及をかわし、なぜかロシア・マフィアとも渡り合いながら、リンダ・ムーンとエアロスミスとの共演にこぎつける。
いい役者をそろえ、冒頭ではいきなりジェームズ・ウッズが撃ち殺され、エアロスミスのスティーブン・タイラーが顔を出し、ザ・ロックがゲイに扮して歌って踊り、脚本もそこそこ、音楽も衣装も悪くない、ということで、たとえばジョン・ランディスあたりが職人芸で撮っていればかなり楽しい作品に仕上がっていたことは間違いないと思う。だが、あいにくとF・ゲーリー・グレイの作品には観客が思うようにはうまく転がっていかないという特徴があり、実はゴア・ヴァビンスキーにも似たような特徴があるけれど、ゴア・ヴァビンスキーが確信に基づく変化球であるのに対して、F・ゲーリー・グレイの場合は要領が悪くて失速しているだけなのである。悪くない場面がいくつかあり、セドリック・ザ・エンターテイナー扮するギャングスタなインテリ・プロデューサーなどは実に魅力的であっただけに、演出のまずさが惜しまれる。
<Get Shorty>
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ゲット・ショーティ
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