フィリピン陥落
- Aloysius' Rating:  3/10
1986年 アメリカ 95分 TV
監督:バズ・キューリック
出演:スーザン・サランドン、クリスティ・マニクコル、パトリック・ビショップ


1942年のバターン陥落後、アメリカ陸軍の看護婦たちが日本軍捕虜収容所で勇気をもって生き延びる。
テーマは女性の勇気なのである。80年代半ばの作品だと、そういうことになるのであろう。バズ・キューリックの演出は覇気に乏しく、つきあうにはそれなりの忍耐を必要とする。あまり予算のかかっていないテレビ映画で戦闘シーンもほとんど記録映画からの流用だが、それでも一応「死の行進」の場面もあり、収容所のサイズも 『エンド・オブ・オール・ウォーズ』 よりもかなり立派。ただ日本兵の描写はほとんど目茶苦茶で、日本兵そのものもロケ地のフィリピンで採用したエキストラがやっているような気配がある。スーザン・サランドンがリーダー格の看護婦で目の下に隈を作って熱演し、クリスティ・マニクコルはエンジニアという設定で、こちらは登場する意味がよくわからない。全体に浅薄で、見るべきところはほとんどない。

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