ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合
- Aloysius' Rating: 5/10
1996年　アメリカ　96分
監督：トム・シャドヤック
出演：エディ・マーフィー、ジェイダ・ピンケット、ジェームズ・コバーン

大学でDNAの研究をしているクランプ教授は体重180キロの巨体に繊細な心を備えていたが、自分が開発した怪しい薬を飲むと軽快な色男バディ・ラブに変身する。1963年のジェリー・ルイス主演のコメディ『底抜け大学教授』のリメイクである。オリジナルのほうは元ネタの『ジキル博士とハイド氏』をかなりはっきりと踏んづけていて、だから変身シーンもそういう乗りで恐怖映画のような色合いを添えてあったが、こちらは話が単なる肥満になっているぶん、薬を飲めば痩せる、切れれば太るという身も蓋もない描写になっていて、そのせいか話題も肉体的な特徴へと集中していって下ネタ系、でぶネタ系のジョークがてんこ盛りにされていくことになる。
早い話、お下品度がかなり高いのである。肥満体のエディ・マーフィーがさらに肥満した結果、ゴジラのサイズにまで巨大化して街中に出現し、阿鼻叫喚を引き起こす中でとてもでっかいおならをするとラドンが飛来したときのような旋風が起こり、もちろんその中でマッチをこするとガスに引火して大爆発が起こって、というような話を聞いて、それで見たいと感じるひとには十分に見る価値のある映画であろう。研究室で暮らしているモルモットやハムスターはかわいかった。
< Nutty Professor>
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