サベージ・キラー
- Aloysius' Rating:  6/10
2013年 アメリカ 95分
監督:マイケル・S・オヘダ
出演:アマンダ・エイドリアン、ロドニー・ローランド、マーク・アンソニー・サミュエル、ロニー・ジーン・ブレヴィンズ、ジョセフ・ランニングフォックス


わずかに発話する能力を持つ聾唖者のゾーイは婚約者デインと結婚するために車を走らせて一人でカリフォルニアを出発し、ニューメキシコへ入ったところで地元の男たちが先住民を虐殺している現場に遭遇、助けを求める先住民の男を車に乗せるが地元の男たちに取り囲まれ、果敢に抵抗するものの、先住民の男は殺され、ゾーイは捕えられて暴行を受け、白人の女で聾唖者だから警察が来る、と予想した男たちはゾーイをナイフで刺して荒野に埋めるが、浅く埋めたのでアパッチの呪医がゾーイを見つけて、救い出してまじないをするとゾーイの魂はゾーイの肉体に戻るが、それとともに百年前に白人にだまし討ちにされて殺されてそれまで一帯をさまよっていたアパッチの大酋長「赤袖」の魂もゾーイにもぐり込み、「赤袖」に操られたゾーイはほぼ無敵の戦闘能力を発揮して地元の男たちに戦いを挑み、一人また一人と血祭りにあげていく。 ゾーイの殺し方がなかなか壮絶で、腹を裂いて腸を引きずり出すわ、至近距離から矢を浴びせるわ、もちろん頭の皮は剥ぐわ、というありさまで、これには恐れを知らない地元のレッドネックも恐れを感じて銃を手にして立てこもり、そうするとゾーイのほうは血も凍る霊現象を先触れにして乗り込んでいく。ところどころで説明的な場面が入るのがほんの少し気になったが、プロット、ダイアログがこなれていて、ヒロインがよく造形されている。この系統の作品にありがちなサディスティックな描写は控えめで、積極的に武闘系の映画としてまとめたところが勝因かもしれない。非常に好ましい仕上がりになっている。


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