ザ・サンド
- Aloysius' Rating: 4/10
2015年 アメリカ 84分
監督:アイザック・ガバエフ
出演:ブルック・バトラー、ミーガン・ホルダー、クレオ・ベリー、シンシア・マレル
カリフォルニアの海岸で春休みに学生多数が集まって夜中にパーティをして、翌朝、目覚めてみるとひどく閑散とした状態になっていて、残っているのはライフガードの小屋で寝ていた二人、車の中の四人、その傍らのテーブルで寝ていた一人、いたずらでドラム缶に詰め込まれていた一人の男女計八人で、監視小屋で寝ていた娘がふと浜辺に目をやって、目の前で鳥が砂に引きずり込まれるのを見て恐怖を覚え、テーブルで寝ていた娘がふらふらと起き上がるのを見て悲鳴を上げ、テーブルで寝ていた娘は砂浜に裸足の足を下ろした瞬間に動けなくなり、ここでも悲鳴を上げ始めるので車の中にいた男が助けるために走り出し、走り出したとたんに顔から転んで砂から現われた糸のようなものに顔を食われ、食われているあいだに砂に沈み、テーブルの横にいた娘もいつの間にか消えていて、察するところパーティの参加者の大多数は砂浜で寝ているあいだに何かに食われたらしい、ということになり、脱出しようにも車のバッテリーは上がっている、連絡しようにも携帯電話は全部集めて車のトランクに入っている(悪行を撮影されてYoutubeにアップされるのを恐れたらしい)、という状態で、だったらまず携帯電話の回収であろうとこちらが思っていると車の中の男が二枚のサーフボードを交互に使って前進することを考え、そうしているうちに砂の中の何かがサーフボードを動かすので腹を少しばかり食われるはめになり、それでもどうにかテーブルに這い上がると痛い痛いと叫び出し、そのうちにライフガードの小屋の足場を食われ、タイヤを食われ、切羽詰ってようやく携帯電話のことを思い出すと車の中の娘がリアバンパーに立ってトランクを開けようと試み、どうにか開けることに成功したところでビーチパトロールの車が現われるので、うっかり興奮してトランクの蓋をまた閉めてしまうので娘は手をトランクに食われ、分厚い底の靴を履いたビーチパトロールの男は危険な砂浜を平然と歩きながら一切の警告を無視して若者たちに嫌味を言い、退去しなければスプレーを使うぞと言うと若者たちは動けないのだと主張するのでビーチパトロールの男は腰からスプレーを引っ張り出して、案の定、取り落とし、拾おうとしたところで腕を食われ、砂に引きずり込まれて消え、こうなったら、ということでライフガードの小屋にいる娘は小屋の階段の木製の手すりを壊して、それをたどって前進することを考え、どうにかビーチパトロールの車にまでたどり着くが、その頃には砂の中の怪物は巨大化している。 84分という短い尺だが、どうやら状況を埋めることにいささか苦労しているようで、脱出するという目的は明確なはずなのに登場人物はしばしば健忘症に陥り、悪いことに生存者の中に三角関係の男女が含まれていて、集中が必要なときに痴話げんかのようなことを始めたりする。1980年のテレビ映画『ブラッドビーチ』のリメイクのようにも見えるが、こちらは頭の悪い男女がもっぱら悲鳴を上げているだけで、内容と言えるような内容はない。
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