ハイネケン誘拐の代償
- Aloysius' Rating:  5/10
2015年 ベルギー/オランダ/イギリス/アメリカ 108分
監督:ダニエル・アルフレッドソン
出演:ジム・スタージェス、サム・ワーシントン、ライアン・クワンテン、アンソニー・ホプキンス


1982年、アムステルダムの五人の男が共同で経営していた建設会社を破綻させ、銀行に融資を申し込んでも軽くあしらわれてしまうので、ふとした思いつきから大富豪フレディ・ハイネケンの誘拐をくわだて、計画を進めていくうちに資金不足に気がついて資金稼ぎに銀行を襲い、武器、車、誘拐したハイネケンを閉じ込めておくための防音室などを用意して誘拐を実行、ハイネケンとその運転手を誘拐して3500万ギルダーの身代金を要求する手紙を警察のポストに放り込むが、そのあと3週間にわたって音沙汰がないので心の弱い者から順に限界に近づき、ようやく返事をもらって身代金をせしめるものの、ハイネケンを返すという後片付けをするのしないので揉め始め、結局ハイネケンを閉じ込めたまま一味は事実上の仲間割れをして解散、どこからともなく嗅ぎつけた警察に一人また一人と逮捕され、ハイネケンと運転手は警察に保護され、主犯の二人はパリまで逃げてそこで捕まる。 ハイネケンがアンソニー・ホプキンス、どうにも冷血になれない誘拐犯一味がサム・ワーシントンほか。アンソニー・ホプキンスがほとんどレクター博士のような演技で登場するが、おそらくはレクター博士のような演技をしてくれと言われてしているだけで、格別恐ろしいことは起こらない。おおむねまじめな作りで80年代初頭の雰囲気などもきちんと再現されているが、「まじめに働くことを嫌って犯罪に走った若者たちが自滅する」というだけの話を棒読みで聞かされているような内容で、特に面白いわけでもない。


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