ロスト・パトロール
- Aloysius' Rating: 4/10
2013年 ポルトガル/イタリア/ブラジル 109分
監督:ヴィセンテ・フェハス
出演:ダニエル・オリヴェイラ、フランシスコ・ガスパル、ジュリオ・アンドラーデ
1944年12月、北イタリアの雪に埋もれた山岳地帯で地雷除去活動中のブラジル軍工兵部隊が厭戦気分と寒気にふさいでいると地雷除去に失敗して二名が死亡、後方にいた分隊規模の兵士たちは爆発音におびえて四散し、翌朝、指揮官の中尉と中尉を中尉とほぼ認めていない軍曹、モノローグがとにかくうざい若い兵隊、あきらかに神経をやられている兵隊の計四名が山中で合流し、ほかの連中はどこへ行ったのかと怪しみながら米軍の観測所へ行ってみるとそこは放棄されていて、残された無線機で米軍の通信を傍受すると近くの47号線道路に地雷があって戦車二両が破壊されたことを知り、このままでは脱走扱いされかねないので(というか事実上脱走している)この地雷を除去して辻褄をあわせようということになり、問題の道路に向かって移動を始めるとブラジル人記者、イタリア人脱走兵、ドイツ軍脱走兵などが仲間に加わり、雪のなかを不平まみれで行軍してようやく現地に到着、地雷を除去する。 イタリア戦線にブラジル軍がいた、ということをいままで不勉強で知らなかった。したがって実態がどのようなものであったかもまったく知らないが、この映画に登場するブラジル軍は訓練を受けた兵士ではなく、指揮系統もなく、将校は判断能力を欠き、兵士はまともに動かない。ど素人のレジスタンスでもまだいくらかましに見えるだろうというくらいに軍隊ではない。そういう連中がピクニックに出かけて間違って雪山に入り込んだらたしかにこのくらいおびえるであろうという気はするものの、そしてブラジル軍が冬季訓練を受けていたとは思えないからある意味しかたのない側面もあるのではないかという気もするものの、いくらなんでもここまで情けないありさまであったとは思えないので、もっとましなことに時間を使えなかったのか、というのが素朴な感想になる。戦闘シーンはほぼゼロ、ブラジル軍が最大でたぶん10人ほど、ドイツ軍もそのくらい、ほかにレジスタンスが若干名、村人は大勢。イタリアの山岳地帯で実際にロケをしていて、稼動可能なシャーマン戦車一台が登場する。
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