フロム・ザ・ダーク
- Aloysius' Rating: 5/10
2014年 アイルランド 90分
監督:コナー・マクマーン
出演:ニアフ・アルガー、スティーブン・クロムウェル
アイルランドの田園地帯を車で旅行中の若い男女マークとサラはマークが道を間違えたことで未舗装の道に入り込んでタイヤを泥に取られて進めなくなり、マークが助けを求めて近くの農家へ出かけていくと、そこには泥炭の下から現われた何かに噛まれておかしくなった男がいて、首に怪我をしているのを見たマークは男を助けるためにサラを呼びに戻り、サラを連れて農家まで戻ると明かりという明かりが壊されていて怪我をしていた男が襲ってきて、明らかに様子がおかしいのでサラが車に戻ることを主張すると、得体の知れない小市民根性に取りつかれているのか、あるいは単に頭が悪いのか、マークは男を病院へ運ぶと主張し、そこへ男が再び襲ってくるので、さすがのマークも車に戻ることに同意するが、マークの先導で車に戻り始めるとマークはまたしても道を誤り、泥炭地に入り込んだところで何かに襲われ、サラは狼狽するマークを引っ張って農家へ戻り、そうするとまたしてもなにやらが襲ってきてマークは脚に傷を負わされ、サラは相手が光を嫌うことに気がついて卓上ランプ、携帯電話のライトなどで対抗しながら脱出路を探し始めると、その隣ではマークもなにやら様子がおかしくなっていく。 泥炭の下から現われる怪人を含めて登場人物は四人だけ、舞台はおもに田舎の一軒家という構成で、カメラをヒロインに集中してその相手を見せないという独特の画面作りはそれなりに効果を上げているし、状況の変化だけで場をつないでいくあたりもそれなりの筆力は感じさせるが、状況自体が単純なだけに単調は免れない。というわけで少々だるいところがあるし、そうなってくると、このそこそこに行動的な若い女性はなぜこのようなダメ男に惚れたのかといったような余計な疑問をこちらは抱くことになる。まじめだが、勢いが足りないのであろう。
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