喜びも悲しみも幾歳月
- Aloysius' Rating:  5/10
1957年 日本 162分
監督:木下惠介
出演:佐田啓二、高峰秀子、有沢正子、中村賀津雄、田村高広


1932年、燈台守の有沢四郎は見合いで結婚したきよ子とともに観音崎燈台での暮らしを始め、異動で石狩の燈台に移ったところで長女雪野が誕生、続いて長男光太郎が誕生、北海道を離れて伊豆大島に移り、日中戦争が始まったあとで豊後水道の水子島に移り、五島列島にある女島に移り、佐渡の弾埼燈台に移り、太平洋戦争が始まったあと御前埼燈台に移ってここで敗戦を迎え、志摩の安乗埼灯台に移り、瀬戸内海の男木島に移り、御前埼燈台に燈台長として再赴任したあと長女雪野の結婚を見送る。 ほぼ四半世紀にわたる、世に言うところの激動の時代を燈台というやや離れたところに立って自分の職分を黙々と果たしていた平凡で少々気の短い男と妙によくできているその妻の日常を通じて淡々と描いていて、抑制された演出が効いているだけ最後に味わう感動は大きい。どちらかと言えば愚直に作られた作品ではあるが見ごたえがあるし、なによりも風景が非常に美しい。ちなみに燈台守というのは小さいころからあこがれであった。

IMDb IMDb で  を検索します。
* Search provided by The Internet Movie Database.