ファントム/開戦前夜
- Aloysius' Rating:  5/10
2013年 アメリカ 99分
監督:トッド・ロビンソン
出演:エド・ハリス、デヴィッド・ドゥカヴニー、ウィリアム・フィクトナー、ランス・ヘンリクセン、ショーン・パトリック・フラナリー


1968年、退役が間近いドゥミトリー・ズボフ艦長は中国海軍への売却が予定されている古いディーゼル推進潜水艦の指揮を命じられて、そこへ現われた秘密機関の要員ブルニーを乗せてルイバチーの基地を出発、太平洋を南下していくとブルニーが秘密兵器の試験を始めると主張して艦長に向かって指示を与え、その秘密兵器というのが音紋を偽装する能力があって、遭遇したアメリカの原潜を相手にたしかに効果を発揮するので、艦長はその成果を艦隊本部に報告しようとするとブルニーは指揮権の剥奪にかかり、どうやらこのブルニーとその一味は秘密兵器を使って正体を偽ってアメリカの艦隊に核攻撃を加えようとしているのではないかという疑いが浮かび、疑いは間もなく事実になってブルニーは発令所を占拠して艦長と副長を魚雷発射室に監禁、ミサイルの発射プロセスを開始するので、艦長と副長は船を奪い返すために立ち上がる。 老齢の艦長がエド・ハリス、副長がウィリアム・フィクトナー、ブルニーがデヴィッド・ドゥカヴニー、ちらっと登場する艦隊司令官がランス・ヘンリクセン。潜水艦のセットは見栄えがするし、中盤以降で魚雷戦の場面などが登場するものの、ロシア軍にも潜水艦にも関心のない監督がストーリーだけ追いながら撮った映画という感じで、俳優もなんだかやる気があるように見えないし、画面は総じて魅力に乏しい。冒頭の妙に気忙しいカット割りですでにセンスの乏しさを感じていた。

IMDb IMDb で  を検索します。
* Search provided by The Internet Movie Database.