ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど
- Aloysius' Rating: 6/10
1979年 アメリカ 109分
監督:ピーター・ハイアムズ
出演:ハリソン・フォード、レスリー=アン・ダウン、クリストファー・プラマー、アレック・マッコーエン、リチャード・メイサー、パッツィ・ケンジット
1943年、アメリカ陸軍航空隊でB25のパイロットをしているデヴィッド・ハロラン中尉はロンドンのハノーヴァー通りで看護師をしている女性と出会って激しい恋に落ちるが、ようやく自分の名前を口にしたこの女性マーガレットは人妻で夫のポール・セリンジャーはイギリス軍の諜報機関でスパイの訓練をしている教官で、とてつもなく愛想がよくて善人のポール・セリンジャーはフランスに送り込んだスパイが次々と死亡していることから二重スパイの存在を疑い、その二重スパイのリストがリヨンのゲシュタポ本部に保管されていることから新たなスパイを送り込もうと試みるものの仕上がりがいまひとつということで自ら志願することになり、ドイツ軍少佐の軍服をまとったポール・セリンジャーは諸般の事情で秘密任務に志願することになったハロランのB25に乗り込み、フランス上空に達したB25は撃墜され、ほかの乗員がさっさと全滅しているのに二人だけ都合よく生き残ったデヴィッド・ハロランとポール・セリンジャーがパラシュートを使って地上に脱出、デヴィッド・ハロランは海を、ポール・セリンジャーはリヨンを目指していったんは袂を分かつものの、北も南もわからない、十歩歩けば捻挫をするというポール・セリンジャーの素人ぶりにあきれたデヴィッド・ハロランはなんとなく作戦に協力するはめになる。 微妙にふてくされているデヴィッド・ハロランがハリソン・フォード、マーガレットがレスリー=アン・ダウン、ポール・セリンジャーがクリストファー・プラマー。出演者も道具建ても決して悪くないものの、ピーター・ハイアムズ的なバランスの悪さが噴出していて、爆撃機乗りのロマンスを淡々とやっていればよさそうなものを、後半は不思議なくらいに軽いノリのスパイアクション映画になって、にじみ出る荒唐無稽ぶりをジョン・バリーの音楽がいやおうもなく盛り上げる。嫌いな映画ではないけれど、ピーター・ハイアムズの映画だと思う。
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