アドミッション　親たちの入学試験
- Aloysius' Rating: 　5/10
2013年　アメリカ　107分
監督：ポール・ワイツ
出演：ティナ・フェイ、ポール・ラッド、マイケル・シーン、ウォーレス・ショーン、ナット・ウルフ、リリー・トムリン

全米の入学志望者数で二位に転落したプリンストン大学の入学事務局にすでに16年勤めているポーシャ・ネイサンは上司から志望者数を増やすようにはっぱをかけられて高校をまわることになり、ダートマス大学時代の同窓生ジョン・プレスマンが勤めている新設の高校が初めて卒業生を出すということでその学校を訪問すると携帯電話の圏外にあってほとんど農業高校の様相で、生徒たちにプリンストンのプレゼンテーションをすると反応は微妙だし、ジョン・プレスマンが推薦する生徒はなんだか様子が変わっているし、ひさしぶりに実家を訪ねてみるとシングルマザーの母親はあいかわらず男を罵倒しながら妙なことをしているし、大学に戻ると同棲相手が狼女（ヴァージニア・ウルフの研究者）に持ち去られているし、ということでまわりの身勝手に振り回されているうちにあれやこれやと心が揺れ動いて妙なことになっていく。 ポーシャ・ネイサンがティナ・フェイ、そのおっかない母親がリリー・トムリン。少々不器用ではあるものの良心的に作られた映画で、万年補欠状態のふつうの人間を淡々と描く素朴さは好ましい。ティナ・フェイはおおむね等身大の役どころを魅力的に演じているし、リリー・トムリンのほとんど壊れたようなヒッピーぶりもなかなかにすごい。
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