ザ・フューチャーズ 漂流宇宙船/未来裁判
- Aloysius' Rating: 　4/10
2007年　アメリカ　89分
監督：ジョナサン・フレイクス、ダーネル・マーティン
出演：ブライアン・デネヒー、ジョン・ハート、クリフトン・コリンズJr.

TVのミニシリーズ"Masters of Science Fiction"（なぜかホーキング博士が番組のホストをつとめている）で公開された短編2本。
The Discarded(漂流宇宙船)
突発的な奇病でミュータント化した人々が地球から追放されて宇宙船のなかで腐っていると、地球から使節がやってきて、地球では同じ奇病がまた流行っているのでワクチンを作るために協力してくれれば地球に迎えると約束するので協力してみると案の定、地球人は約束を守らなかった、というような内容で、宇宙船側のリーダーが左腕を奇形化させたブライアン・デネヒー、その友人で肩からもうひとつ首を生やしているのがジョン・ハート。原作、脚本がハーラン・エリスン、ということだけど、全体として幼稚で創意に乏しく、ダイアログに無駄が目立つ。古めかしいミュータントの群れを見せたかっただけなのかもしれない、と思う。
Little Brother(未来裁判)
機械に支配された未来社会で地下生活を強いられている男が自由を求めて地上に逃げ出し、逃げ出した先のスラムで事件に巻き込まれて殺人事件で告発されて、判事の機械、弁護士も機械、という裁判に引き出されるが、男は審理手続きに不服をとなえて陪審を要求し、機械の弁護士も拒否して自分で自分の弁護を始めて罪状を覆す、というなにをいまさらというような内容で、なにやら倫理に口を出したつもりになっているようだけど考えがどうにも足りていない。浅薄な上に幼稚で創意に乏しく、ダイアログに無駄が目立つ。
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