マリー・アントワネットに別れをつげて
- Aloysius' Rating: 6/10
2012年 フランス 100分
監督:ブノワ・ジャコ
出演:レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー、ヴィルジニー・ルドワイヤン、グザヴィエ・ボーヴォワ
1789年7月、バスティーユの襲撃からルイ16世がパリに向かって出発するまでの数日間のヴェルサイユにおける恐慌と混乱を背景に、王妃の朗読係シドニー・ラボルドの王妃に対する度を越した愛情、王妃のポリニャック伯爵夫人に対する度を越した愛情が交錯する。蚊の刺し跡をひっかきながら遅刻を恐れて宮殿を突っ走る朗読係という光景はなかなかに目新しいし、ルイ16世とマリー・アントワネットから宮殿の下々までを丹念に描いて、その様子もなかなかなに目新しい。シドニー・ラボルドを演じたレア・セドゥが非常に魅力的で、マリー・アントワネットを演じたダイアン・クルーガーがこちらはこちらで自然に王族の威厳をのぞかせいた。終盤の刈り込みでややバランスが崩れるが、演出はよどみがなく、ダイアログもよく考慮され、面白い映画に仕上がっている。色彩設計がすばらしい。
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