愛と復讐の騎士
- Aloysius' Rating: 6/10
1997年 フランス/イタリア/ドイツ 124分
監督:フィリップ・ド・ブロカ
出演:ダニエル・オートゥイユ、ヴァンサン・ペレーズ、ファブリス・ルキーニ、マリー・ジラン、ヤン・コレット、ジャン=フランソワ・ステヴナン、フィリップ・ノワレ
17世紀末、軽業師のラガルデールは剣術修業で奥義を使うヌヴェール侯爵と出会い、血が余っているからなのか、何かと侯爵に挑みかかるが、その侯爵から年金を受けているゴンザグ伯爵は子のない侯爵が死ねば侯爵の財産は残らず自分のものになるという算段をしていて、ある日突然、その侯爵に子があることがわかり、侯爵が結婚して子を認知しようとしていることを知ると、そうなる前に暗殺しようとたくらんで刺客をやとい、ラガルデールもまた刺客の一人として雇われるが、妙に義に篤いところを買われて侯爵から護衛に雇われ、侯爵とともに遠方へ旅に出て、そこでゴンザグが新たに放ったほとんど一個小隊ほどの刺客と戦い、ラガルデールにあとを任せた侯爵は目的の地にたどり着いて結婚式を挙げ、祝宴を挙げているところへ一個小隊の刺客が襲りかかり、まず結婚の証人が皆殺しにされ、続いて侯爵とその妻子に迫り、そこへラガルデールが現われて侯爵に助太刀をするが、侯爵はゴンザグの手にかかって命を落とし、侯爵の妻はゴンザグにさらわれ、ラガルデールは侯爵の子だけを救ってその場から逃れ、旅芸人の一座に身を隠して侯爵の子を育て、それから16年後、侯爵の子オーロールはすでに美しい娘となり、ゴンザグは銀行業で巨富を築き、ラガルデールは復讐のためにせむしの姿に身をやつしてゴンザグに近づき、オーロールの母の所在を探り、オーロールを貴族の身分に返すためにゴンザクを陥れる陰謀をたくらむ。ラガルデールがダニエル・オートゥイユ、ヌヴェール侯爵がヴァンサン・ペレーズ、特別出演という感じでフィリップ・ノワレがオルレアン公の役で登場する。後半、主要な背景になるのはカンカンポワ街で、そこで取引されているのはミシシッピ会社の株である。当時のいかにも雑然とした株取引の様子が再現されていて、その微細な描写は興味深い。映像的な表現よりも、まずお話が先にあり、そのお話を手際よく、場合によっては大雑把に仕上げているところは、良くも悪くもフィリップ・ド・ブロカの持ち味であろう。殺陣はいまひとつという感じではあるものの、ヌヴェール侯爵からラガルデールに、さらにオーロールへと引き継がれる必殺技はなかなか面白い。
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