コリン
- Aloysius' Rating:  4/10
2008年 イギリス 97分
監督・脚本・撮影・編集:マーク・プライス
出演:アラステア・カートン、デイジー・エイトケンス、リアンヌ・ペイメン、ケイト・オルダマン


青年が帰宅すると同居人はゾンビと化していて、この同居人をハンマーでなんとかするものの、青年もすでにどこかで噛まれていて間もなくゾンビとなり、立ち上がって歩き始めたものの、言わばゾンビの不器用さによってドアが開けられないまま一夜を過ごし、たまたま窓から転がり出て外を歩き始めると、靴を奪おうとするチンピラに襲われ、そこへ青年の姉が現われて青年を救い出し、なんとか自分の姿を認めさせようとするものの、なにしろゾンビなのでいかんともしがたく、母親に会せればなんとかなると考えた姉は青年を実家へ運んでいくが、やはりゾンビなので母と会ってもゾンビのように反応するだけで、母は青年を見捨て、姉は青年にかまれてゾンビになり、器用にドアを開けると外へ出ていってしまうので、青年も同じドアから外へ出て、途中で自警団に襲われてひどい有様になり、それでも立ち上がるととぼとぼと雪の舞うなかを歩き続けて恋人の家にたどりつく。事実上の自主製作映画で、見たまんま予算はほとんどかかっていない。構成も含めて難点が目立つが、少なくとも創意は見えるし、ある種のポエジーが感じられるし、撮影や編集で個性を出そうとした痕跡もある。ただし結果は必ずしも洗練されたものではなく、手持ちカメラのぶれはともすると見づらさとして感じられるだけだし、しばしば露出オーバーになるのが演出の結果なのか、技術的にチャレンジされた結果なのか、判断できない。

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