クレオパトラ
- Aloysius' Rating: 6/10
1934年 アメリカ 100分
監督:セシル・B・デミル
出演:クローデット・コルベール、ウォーレン・ウィリアムズ、ヘンリー・ウィルコクソン、ガートルード・マイケル、ジョセフ・シルドクラウト
開巻、クレオパトラとプロレマイオスがエジプトの覇権を争っている、というキャプションが現われ、クレオパトラはいきなりプトレマイオスにさらわれて砂漠に捨てられ、プトレマイオスがアレキサンドリアでシーザーと会って自分がエジプトの王であると名乗っていると、砂漠に捨てられたクレオパトラが絨毯にくるまれて現われてシーザーの前に立ち上がり、甘言によってシーザーを籠絡するつもりがどうやらクレオパトラのほうが恋に落ち、そのシーザーとともにローマに凱旋すると、凱旋している最中にシーザーに男が近づいて3月15日に気をつけろと警告を与え、シーザーが元老院に現れると陰謀者の群れが柱の陰からわらわらと現われてシーザーを襲い、シーザーの死後、アントニーはクレオパトラをローマに引き戻すためにタルソスに召喚するが、タルソスに現れたクレオパトラはアントニーを宴会に誘い、すっかり籠絡されたアントニーはクレオパトラとともにエジプトへ戻り、そもそもアントニーを嫌っていたオクタビアンは軍勢を率いてエジプトを目指し、ローマから見捨てられたアントニーはエジプト軍を率いてローマ軍を迎え撃つが、エジプト軍はローマ軍に敗れ、クレオパトラは単身オクタビアンの幕屋を訪れてアントニーの助命を嘆願し、絶望したアントニーは自らの胸を刺し、アントニーの死を知ったクレオパトラは自らの胸をコブラに噛ませて自殺する。クローデット・コルベールのコケットリーが目立つクレオパトラはシーンごとに衣装を変える。セットよりも衣装代のほうにお金がかかっているのではあるまいか。どちらかと言うとロマンスが中心で、クレオパトラはきわめて直情的にロマンスのヒロインとして登場し、たまに心がアントニーとエジプトのあいだで揺れ動き、エジプトのほうに傾くと毒薬のテストを始めたりする。戦闘シーンの一部は1923年の
『十誡』
からの使い回しで、いちおうアクティウムの海戦もあるものの、格別のスケール感はない。奴隷の中にデヴィッド・ニヴンがいたらしいが、わからなかった。
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