ザ・ビッグバン!!
- Aloysius' Rating: 6/10
2011年 アメリカ 101分
監督:トニー・クランツ
出演:アントニオ・バンデラス、トーマス・クレッチマン、ウィリアム・フィクトナー、シエンナ・ギロリ、デルロイ・リンドー、ロバート・メイレット、サム・エリオット
ヘビー級ボクサーのアントン・プロトポフは八百長の試合で自分がKOされるところを対戦相手の頭骨を砕き、そのことでロシア・マフィアのボスともめ、そのロシア・マフィアのボスが殺害されたことでアントン・プロトポフは逮捕されて終身刑を受けるが、獄中でレクシー・パーシモンと名乗るストリッパーと文通を始め、その後、なぜか真犯人が現われて釈放されてレクシー・パーシモンの住所を訪ねるとそこにはなにもなかったので、私立探偵ネッド・クルスにレクシー・パーシモンの所在を調べるように依頼するが、ネッド・クルスがレクシー・パーシモンを探して歩くとそのあとにはなぜか必ず死体が転がり、手がかりを追ってニューメキシコの田舎町を訪れると、その町はケストレルという名の富豪に買収されていて、地下には粒子加速器が建設され、二つの陽子を光速でぶつけてビックバンの一兆秒後の状態を再現しようとたくらんでいて、レクシー・パーシモンを探すネッド・クルスはケストレルの家に招かれ、そこで意外な事実を発見し、ネッド・クルスを追って現われたアントン・プロトポフが状況を悪化させ、そこへ踏み込んできた警官たちがさらに状況を悪化させる。いわゆるハードボイルドの文脈になぜか不確定性原理が埋め込まれ、ニュートン力学を否定しながら展開していくというけったいな映画で、主人公の私立探偵をアントニオ・バンデラスが熱演している。トーマス・クレッチマン、ウィリアム・フィクトナーの使い方はいまひとつ。砂漠の大富豪というと当然のようにサム・エリオットが顔を出し、最後は粒子加速器の事故によって大地に亀裂が走っていく。わかったようなわからないような、というのが正直な感想で、素材が映画的な文体に乗っていないような気もするものの、造形的には面白い。
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