バトル・キングダム 宿命の戦士たち
- Aloysius' Rating:  5/10
2010年 ロシア 100分
監督:ドミトリ・コロブキナ
出演:アレクサンドル・イヴァシケビッチ、スヴェトラーナ・チュイキーナ、アレクセイ・クラチェンコ、ヴィクトール・ヴェルツビツキー、ワレーリー・ゾルツキン


キエフの大公ウラジーミルの息子ヤロスラフは父親の命令でロストフの地におかれ、そこで貢税を集めてはキエフに送り、同時にロストフの領土を広げていたが、盗賊が周辺の村を襲って村人を奴隷に売るので軍を率いてそれを追いかけ、逆襲にあって熊族の神域に追いつめられるとそこで反撃し、神域で野営をしているところで熊族の娘を捕え、熊族と友好関係を結ぶために娘を送りながら熊族の領地へと足を入れるが、熊族の奇襲にあって手勢を討たれ、自らは熊族の捕虜となり、事実を知ったロストフではヤロスラフを救うために軍勢を送るが、流血を望まないヤロスラフは熊族を説得して使者を仕立て、使者に連れられて熊族の村を訪れたフィン族の傭兵隊長ハラルドはヤロスラフの護衛に責任を追う一方、盗賊に通じる裏切り者であったので、ロストフ勢の野営地へ戻ると事実をいつわって伝え、ロストフの軍勢は熊族への攻撃を決定する。10世紀末のロストフを舞台に若き日のヤロスラフ一世がヤロスラブリの町の建設に取り掛かるまでのお話である。基本、少数の軍勢が森をうろうろしているだけで、いわゆる合戦のシーンなどはほとんど登場しない。ただ、こういうところはやはりロシア的な展開になるのか、小所帯でもちゃんと陰謀があって、裏切り者が悪事を働き、分相応の最期を遂げることになる。演出はいささか要領を欠いているが、作りはおおむねにおいてまじめであり、美術、撮影はしっかりとしている。ヤロスラフと恋に落ちる熊族の娘にいまひとつ魅力がない、など欠点はあるが、鑑賞に耐える作品にはなっている。

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