カンダハル 怒りの大脱出
- Aloysius' Rating:  6/10
2010年 ロシア 103分
監督:アンドレイ・カヴン
出演:アレクサンドル・バルエフ、ウラジミール・マシュコフ、アンドレイ・パニン、ボグダン・ベニウク、アレクサンドル・ゴールベフ


1995年、イスタンブールを発ってカブールを目指していたロシアの民間輸送機がアフガニスタン上空に入ったところでタリバンの戦闘機に強制着陸を命じられ、カンダハルに着陸した輸送機の乗員5名は監禁状態に置かれるが、タリバンの無知を利用してエンジンの暖気運転をする必要があると主張して機体に近づき、さらにタイヤ交換を名目に乗員を集め、輸送機に乗り込んで見張りをかたづけ、カンダハルから脱出する。95年に実際にあった事件の映画化。きわめて地味な作りではあるが、監禁された乗員の心理状態を、いかにもロシア的なものではあるものの、確実に描写し、背景は細部にわたってこだわりが見える。加えてイリューシンIl-76のほとんどフェティッシュなまでの飛行シーンが魅力的で、そこだけでも十分に見る価値がある。

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