ガントレット
- Aloysius' Rating:  6/10
1977年 アメリカ 115分
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、パット・ヒングル、ウィリアム・プリンス、ビル・マッキーニー


フェニックスの警官ベン・ショックリーは市警察の本部長から証人護送の命令を受け、証人が拘留されているラスベガスへ出かけていくと当の証人は自分は命を狙われていると主張して出発に抵抗し、その証人をストレッチャーに拘束して救急車に押し込み、レンタカーに乗り移って空港へ移動しようとしたところ、まずレンタカーが爆発、近くにある証人の家に移動してフェニックスの本部長に応援を要請すると、今度はその家が警官隊に包囲されて銃撃を浴び、地下から逃れてパトカーを奪って州境を目指し、途中、フェニックスの本部長に応援を要請するとパトカーは州境でハチの巣にされ、これはフェニックスの本部長が怪しいのではないかという証人の主張を入れて暴走族からバイクを奪い、バイクでアリゾナへ入ってフェニックスの同僚に電話を入れると上空にスナイパーを乗せたヘリコプターが出現し、ヘリコプターから逃れて列車に移り、フェニックスの手前で降りてバスを奪い、警察の同僚に連絡を入れて自分が進むルートを伝え、そのルートにしたがって鉄板で補強したバスを進めていくと左右に無数の警官が現われて銃弾の雨を浴びせかける。銃弾の使用量は戦争映画なみである。前半、ほぼのべつまくなしにジャック・ダニエルを飲んでいるベン・ショックリーがクリント・イーストウッド、護送される証人がソンドラ・ロック。ソンドラ・ロックは体当たりで熱演しているものの、若干の違和感は否定できない。これはやはり監督の好みが先に立ったキャスティングであろう。それだけに両者の関係が打ち解けてくるといかにも自然な様子で好ましい雰囲気が出るのが面白い。冒頭から実にテンポがいいし、アクションも含めていい場面の多い映画ではあるが、証人の命を狙わなければならない最初の動機が最後まであいまいなままで、そこのところが惜しまれる。

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