キャリー
- Aloysius' Rating: 7/10
1976年 アメリカ 98分
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:シシー・スペイセク、パイパー・ローリー、ウィリアム・カット、エイミー・アーヴィング、ナンシー・アレン、ジョン・トラヴォルタ、ベティ・バックリー
キャリー・ホワイトは高校生になって生理を迎え、知識がないことから出血におびえ、おびえた場所が学校のシャワールームであったことから同級生に激しくからかわれることになり、動揺してシャワールームにうずくまったところをコリンズ先生に助け出され、早退の許可を得て家に戻るとそこでは狂信の鑑となった母親が娘の生理を知って娘の罪をなじり出し、一方コリンズ先生はキャリーをいじめた同級生に罰として居残りを命じるので、そのことに反発した同級生のひとりクリス・ハーゲンセンはコリンズ先生に反発して居残りから抜け出し、さらに罰としてプロムへの出席を禁止され、一方、同じく同級生のスー・スネルはキャリーをいじめたことを悔いてボーイフレンドのトミー・ロスにキャリーをプロムに誘うようにと懇願し、キャリーはなお脅えながらもトミー・ロスの誘いを受け、関係の広がりに期待しながらプロムへ出ることに胸を躍らせ、罪深さをなじる母親をあとにトミー・ロスとともにプロムの会場を訪れるが、そこにはキャリーを嫌うクリス・ハーゲンセンの罠が仕掛けられていて、キャリーは絶頂からどん底に突き落とされ、そもそも備わっていたテレキネシスのパワーを全開にしてプロムの会場を火の海に変える。余計なことに手間をかけずに必要な範囲で物語性も下がらせ、最小限の表現で人物とその対立関係を説明する手際がよい。シシー・スペイセクをはじめ、出演者はいずれもきわめてテンションの高い演技を残し、クライマックスは迫力がある。コンパクトな造りではあるが、造形的な迷いのなさが好ましい作品である。
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