残酷の人獣
- Aloysius' Rating: 　4/10
1959年　フィリピン/アメリカ　89分
監督：ジェラルド・デ・レオン
出演：フランシス・レデラー、グレタ・ティッセン、リチャード・デア、オスカー・ケイシー

ニューヨークで開業していた裕福な外科医チャールズ・ジラールは自身の研究を進めるために看護婦を妻に娶り、助手を雇ってペールの沖1600キロにある島に移り、そこで二年間にわたって50回を超える手術をおこない、一匹の豹から豹人間を作り出すが、檻から逃げた豹人間は島民を襲い、ブロンドの妻はしどけない姿で現れてジラール医師の研究を嫌い、ボートで漂っているところを助けたアメリカ人は島からの脱出に焦がれる妻に粉をかけ、物陰からその有様を目撃した助手はよからぬたくらみを胸に抱き、それを実行に移して分相応の最期を遂げ、またしても逃げ出した豹人間はジラール医師を崖から落とし、アメリカ人の銃弾を浴びて浜辺へ逃れ、そこからボートに乗って島から逃れ、浜辺には医師の妻とアメリカ人が残される。エディ・ロメロの製作による『モロー博士の島』の翻案。いかにも安手ではあるものの、おおむねにおいてまじめな作りで、人物関係の捉え方も見かけほど単細胞なことにはなっていない。破綻はないが、その一方で目につくような演出があったかと言えば、結局は冒頭で予告されるベルだけということになるので、見ていてもそれほど面白いわけではない。
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