ドラキュラの呪い
- Aloysius' Rating: 5/10
1958年 アメリカ 106分
監督:ポール・ランドレス
出演:フランシス・レデラー、ノーマ・エヴァーハート、レイ・ストリックリン、ジミー・ベアード
中欧では男たちによるドラキュラの捜索が続いていたが、ドラキュラは間一髪のところを逃れて汽車に乗り込み、自由が奪われた祖国から自由の国アメリカへ移住しようとしていた画家を襲って身分と外見を奪い取り、大西洋をわたってアメリカを訪れ、アメリカを横断してカリフォルニアのカールトンという半端ではない田舎の町に降り立つと画家の親戚の一家の迎えを受け、そのまま親戚として家に入り、自分の棺は近くの廃坑に隠して昼は眠り、夜になると病院を襲って患者の娘を吸血鬼にしたりしているとヨーロッパから捜索者が現われてドラキュラの所在を突き止め、地元の保安官や医師の協力を得て包囲の輪を狭めてくるので、ドラキュラは入り込んだ家の娘を催眠術であやつり、自らの配下にしたがえようと試みるが、最後の瞬間に十字架に阻まれ、廃坑の穴に落ちて分相応の最期を遂げる。作られた時代が時代なだけにもしかしたら国際共産主義への警鐘を鳴らすような結末になるのではないかと期待していたが、カリフォルニアの半端ではない田舎町を舞台に愚直にドラキュラの恐怖をしているだけで、余計な要素は加わっていない。ドラキュラを演じているのは陰気な東欧顔の俳優で、これがソフト帽をかぶり、パッドがやたらと入ったスーツの上に黒いコートを羽織って歩き回る様子はそれなりに雰囲気が出ていたと思う。全体に安めではあるが、脚本や演出に目にあまるような破綻はない。ちなみに犠牲者の首筋にかみつくシーンはなし。犠牲者の胸に杭を打ち込んで真っ赤な血があふれるというきわめて短いショットがカラーで挿入されている。
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