北海ハイジャック
- Aloysius' Rating: 5/10
1979年 イギリス 100分
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
出演:ロジャー・ムーア、ジェームズ・メイソン、アンソニー・パーキンス、マイケル・パークス、デヴィッド・ヘディソン、ジャック・ワトソン
北海に浮かぶ石油採掘基地への補給に出発した補給船エスターをジャーナリストに偽装して乗り込んだ一団はハイジャックし、まずエスターに爆弾をしかけ、油井ルースに爆弾をしかけ、最後に600人が働く巨大な採掘基地ジェニファーにも爆弾をしかけ、英国政府に2500万ポンドを要求し、要求を聞き入れなければジェニファーを爆破すると脅すので、女性首相を筆頭とする英国政府は対策を協議し、海軍でもSASでも石油採掘基地のハイジャックには対処できないという結論を出し、ところが莫大な保険を引き受けているロイズではすでに可能性を検討していて、フォルクス氏が率いる民間の特殊作戦チームが出動可能であることが判明し、フォルクス氏は英国政府の要請を受けてジェニファーへおもむき、時間をかせいだり、欺瞞工作でハイジャック犯をあざむいたり、といったことをしながら犯人が占拠するエスターに潜入する。主人公のフォルクス氏は5人の姉妹に囲まれて育ったので女性が嫌いで、ネコが好きで、ネコの嫌いな人間が嫌いで、たばこが嫌いで、スコッチが好きで、考え事をするときには刺繍をするという具合にやまほどのタグをぶら下げていて、そのごたごたとしたフォルクス氏のタグを着こんだロジャー・ムーアがどうにも居心地が悪そうに見えるのである。ミスキャストであろう。ハイジャック犯の首領をアンソニー・パーキンスが演じているが、自信過剰なだけで頭はあまりよろしくない。いかにもマクラグレン的に大味に作られた映画である。実用的なデザインの補給船エスターは魅力的だが、石油採掘基地はヘリポートと事務室がちょろっと登場するだけで、これはちょっとさびしいと思う。いちおうロケはしているようなので、そこから先はやる気の問題であろう。
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