ジャガーノート
- Aloysius' Rating: 　6/10
1974年　イギリス　111分
監督：リチャード・レスター
出演：リチャード・ハリス、アンソニー・ホプキンス、イアン・ホルム、デヴィッド・ヘミングス、フレディ・ジョーンズ、オマー・シャリフ、シャーリー・ナイト

大西洋を航行中の客船ブリタニックに爆弾が仕掛けられ、犯人は爆弾の解除方法と引き換えに50万ポンドを要求するが英国政府は支払を拒否、爆発まで22時間というタイムリミットを与えられ、海軍がファロン少佐指揮の爆弾処理班をブリタニックに送り込み、スコットランドヤードはリストをもとに容疑者をあたり、ブリタニックの船上では解除に失敗した爆弾が船に穴を開け、警察も犯人への手掛かりを見失い、船会社は50万ポンドを用意するが思わぬ失敗から引き渡しに失敗、一方、ファロン少佐は爆弾の構造から関係者を限定し、警察は犯人を確保するが、爆発は3分後に迫っている。劇場公開以来だから35年ぶりの再見になる。改めてみると撮影に使われたマキシム・ゴーリキー号のメンテナンスの悪さが目につくが、それはそれとして、荒天の海を進むブリタニック号とそこへ降下する爆弾処理班の姿は変わらずにスリリングだし、爆弾処理のサスペンスもまったく古びていない。特にこの映画に出てくる爆弾はかなり怖い。リチャード・レスターの演出は渋めだが、場面にはいろどりと情報を多く与え、なにかにつけて目配りがよい。船長役のオマー・シャリフがやや退屈という印象に変わりはないし、改めて見るとリチャード・ハリスもやや単細胞な役作りだが、やはりアンソニー・ホプキンスは悪くない。
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