処刑山 デッド・スノウ
- Aloysius' Rating: 5/10
2009年 ノルウェイ 91分
監督:トミー・ウィルコラ
出演:ヴェガール・ホール、ラッシー・ヴァルダル、ヤップ・ベック・ラウセン、スティッグ・フローデ・ヘンリクセン、ヤニ・スカヴラン、シャーロット・フログナー
第二次大戦中、ノルウェイのとある町に駐屯していた300人ほどのドイツ軍部隊が地元の住民に乱暴狼藉を働き、大戦末期になってドイツの敗北が見えてくると、いよいよ乱暴狼藉を働くようになったので、耐えかねた住民が武器を集めて反撃に出てドイツ兵数名を殺害すると残りは住民から奪ったささやかな財宝とともに山に逃れ、そこでいったい何が起こったのかは定かではないものの、つまりそれ以来一個中隊ほどのドイツ軍がゾンビ状態になって山を徘徊することになり、そうとは知らない大学生の男女七名が休暇を過ごすためにこの雪山にやって来てロッジに泊まってツイスターをやったり、斜面でそり遊びをしたり、もちろん不純異性交遊などもしていると、どこからともなく地元の男が現われて地元の秘められた過去を明かし、ロッジの床下からはひどく小さな宝箱も見つかって、箱のなかのささやかな財宝と対面した若者たちがこれで学資のローンを返せるなどと言っているとドイツ軍のゾンビが集団で現われ、しかも指揮官のゾンビは双眼鏡なども持っていて、指揮系統が守られていて、兵士のほうもゾンビの割には意外なくらいに士気が高い、ということで、大学生男女は苦戦を強いられ、ひとりまたひとりと殺されていく。古典的な怪談のプロットに一個中隊分のゾンビをかけあわせ、そこへおそらくはきわめてノルウェイ的であろうと思われる泥臭い笑いをまぶしている。上手に作られた映画ではないが、パワーがある。見ているうちにイーライ・ロスの
『キャビン・フィーバー』
を思い出していた。
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