ベルリン陥落 1945
- Aloysius' Rating:  7/10
2008年 ドイツ/ポーランド 131分
監督:マックス・フェベルベック
出演:ニーナ・ホス、エフゲニ・シディキン、ユリアーネ・ケーラー、イルム・ヘルマン、ロルフ・カニース、アウグスト・ディール


1945年の4月、ベルリンに現われたソ連軍の兵士がドイツ人女性に対して性的暴行を加え、やられたことが女性同士の挨拶にかわるような状況で、たまりかねた一人の女性がソ連軍の少佐を自らの庇護者に選び、その保護下でどうにか日々を送って自分は元気だと言い聞かせる。1959年に公表された匿名の日記にもとづいているという。俳優たちの役作りから衣装などの細部まで、当時の雰囲気が丹念に再現され、ドイツ、ロシア双方の終戦直後の言わば精神的な混乱ぶりがきっちり描かれている。序盤の暴行場面にはさすがに引いたし、頻繁に繰り返される暗転がやや気になったし、はっきり言ってうんざりするような内容だが、良心的に作られたよい映画だと思う。

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