ウェディング・ベルを鳴らせ!
- Aloysius' Rating: 6/10
2007年 セルビア/フランス 127分
監督・脚本:エミール・クストリッツァ
出演:ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ、マリヤ・ペトロニイェヴィッチ、リリャナ・ブラゴイェヴィッチ、ストリボール・クストリッツァ、アレクサンダル・ベルチェク
とある村にツァーネという少年がおじいちゃんと一緒に暮らしていたが、学校は生徒がツァーネしかいないという理由で廃校になり、学校の先生は学校が廃校になってもツァーネのおじいちゃんが好きなので村に残り、学校の廃校を決めたスポーツ文化省の役人は村に現われては学校の先生に執拗に求婚を繰り返し、自分の将来を案じたおじいちゃんはツァーネのことが心配になり、そこでツァーネに牛を預けて、これを町で売っておじいちゃんのためにイコンを買い、ツァーネのために土産を買い、さらにツァーネの花嫁を見つけるように言いつける。田舎の若者が売り物の牛を牽いて花嫁を探しに町へ出かける(それを言いつけるのは通常、母親だが)という民話の基本形に現代セルビアが騒々しく山盛りにされていて、それはそれでどこを見ても楽しいものの、並行して進むおじいちゃんの結婚話に比べると町のエピソードは軽さが目立ち、登場人物も魅力に乏しい。おそらく盛り込みすぎたのであろう。ちなみにクストリッツァが民話的な構造を本当に意識していたとするなら、ツァーネの帰還はおそらく3回以上になり、そのたびに花嫁を伴っていたことになるはずで、余計なことだが、もしかしたらそういう形のほうが面白かったのではないか、という気もしないでもない。
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