アパルーサの決闘
- Aloysius' Rating: 6/10
2008年 アメリカ 113分
監督:エド・ハリス
出演:ヴィゴ・モーテンセン、エド・ハリス、レネー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズ、ランス・ヘンリクセン
ニューメキシコ準州のアパルーサで保安官が殺人犯を逮捕するために管轄外にあるランダル・ブラッグの牧場を訪れたところ、ランダル・ブラッグは逮捕に協力するどころか保安官とその助手を射殺、以降知らん振りを決め込むので、困惑した町の重鎮は警察業務に実績のあるヴァージル・コールを保安官として雇い入れ、契約に基づいて町の実権を委託する。ヴァージル・コールは治安を回復し、前任者殺害の証人を確保し、ランダル・ブラッグを逮捕して裁判にかけて有罪にするが、刑務所への護送の途上、ランダル・ブラッグに雇われたガンマンが現れてランダル・ブラッグの解放を要求、ガンマンがヴァージル・コールの愛人アリソン・フレンチを人質としていたため、ヴァージル・コールはランダル・ブラッグの解放を指示、アリソン・フレンチを連れて逃走した一味を追跡する。ヴァージル・コールは監督兼のエド・ハリス、ヴァージル・コールの相棒がヴィゴ・モーテンセン、なぜか大統領と交際がある悪党ランダル・ブラッグがジェレミー・アイアンズ、結果を考えずに男になびく未亡人アリソン・フレンチがレネー・ゼルウィガー。原作はロバート・B・パーカーらしい。ヴィゴ・モーテンセンのモノローグで始まり、人物の枠組みはおおむねハードボイルドの定式をなぞり、だからなのか、事件は現実的にではなく、男のこだわりにすり寄る形で、つまり傍目にはあきらかに必要がないにもかかわらず、ほとんど因縁をつけるような形で解決されることになる。ハードボイルドな思考に対して少なからず抵抗のあるこちらとしては疑問を大きく抱えることになるが、それはそれとして丹念に作られた作品であり、とりわけアパルーサの町の細部にわたる描写は見ごたえがあった。
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